瞬間のベストショット! &株価のための米国市場の展望
5月
20日
株価のための米国市場展望
アメリカン・ファンド社発行、ロングビュー5月号より。
非現状維持:崩壊が作る変化
新しい技術により、
古いビジネスが廃れ、
新興ビジネスが取って代わる事はどの時代でも同じだ。
が、昨今、このスピードが速まっている。
E-コマース、モバイル(携帯電話)での決済により、
人は現金を持ち歩かなくなった。
米国でのモバイル決済は2014年、
小売全体売り上げの0.1%であったが、
2019年までには8,190億ドルになると言われている。
年間172%の伸びで、全体の15%を占めるという。
オンライン決算会社のペイパルは
昨年のアップルペイの導入により、
当初72時間の間に100万件のクレジットカードが利用された。
グーグルもアンドロイドペイを公開。
ビジネス、消費者ともに容認しているようだ。
ウォルマート、ホールフーズ(高級スーパー)等、
小売業者もモバイル決済が将来の形となると見込んでいるようだ。
オランダのある半導体会社は『2014年はよい年であった。
』とコメント、なぜならアップルアイフォン6の
モバイル決済システムのチップを製造しているからだ。
クラウドコンピュ-ティングは雲にではなく、
どちらかというと農場に近い、
将来性は天空に及ぶ。
アマゾン、グーグル、アップル、マイクロソフト等は
過大なクラウド施設を持っている。
フェイスブックにおいてはケーブルだけで1,520キロの長さ。
ソフトウェアとサービスをインターネットで施す
クラウドはハードウェア主体の企業を駆逐している。
もちろん安全性においての課題はあるが、
あのCIAが2013年クラウドを導入し、一気に方向性が傾いた。
アマゾンが落札した、
この6億ドルの仕事でクラウドコンピューティングに
激震が起きたと言われた。
アマゾンウェブサービス(AWS) が現状の
リーダーでグーグル、マイクロソフトが追っている状態だ。
AWSの売り上げは5億ドルから50億ドルに、
たった4年で上昇。
企業が使うクラウドコンピューティングの額は
2011年の780億ドル(約8~9兆円)から
2017年には2350億ドル(約30兆円)、
約3倍になると言われている。
著しい伸びはバイオファーマ(生物製剤)の部門も。
昨年の売り上げ998億ドルが
2020年には1485億ドル(約20兆円)になると
予想されている。
特に癌治療における腫瘍免疫学で
PD-1、PD-L1 Inhibitorと呼ばれるもので、
これは、がん細胞が体内の免疫システムから
隠れようとする作用を外す役割を果たす、
というものだそうだ。
製薬会社は2000年代のパテント期限切れ、
規制強化、統合等で芳しくなかったところから、
ようやく脱出しR&D(研究開発)に
力を入れる事ができるようになった。
投資アナリストのリッチ・ウルフは
「われわれは医療ルネサンスの真っ只中にいる。
バイオテックはまだまだ初期のステージで
新バイオ薬の話をほぼ毎日聞く。」
それだけではない。
これに携わる医療機器、供給資源を取り扱う企業も潤う。
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