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キング牧師の壮絶な遺産争い &映画「セルマ」レビュー

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いよいよ、

今度の日曜日は

アカデミー賞の発表です。


自分で結果予想をするのが恒例なんですよ。


今日は、

アメリカではキング牧師を描いた「セルマ」

の評価の前に、

映画のストーリーではなく、

実際に、

キング牧師の実子が遺産争いに明け暮れている。

牧師が受賞したノーベル平和賞のメダルと

普段持ち歩いていた聖書の相続権問題が

法廷に持ち込まれた。


牧師は人権の融合を訴え、

世界の尊敬を集めてきた。


実子3人の兄弟の

醜い争いは、息子2人が

メダルと聖書を売って金を得たいのを

反対する娘の争い。


競売にかけた場合、

恐らく、メダルは最大1千万ドル

日本円で約12億円、

聖書は100万ドル

日本円で約1億円の値が付く可能性がある。


1968年に暗殺され、遺言はなかった。

妻が2006年に死亡してから

子供達の争いが激しくなった。



遺産を現金にする動きは

これまでも、2006年には

遺族が牧師の関連文書を

約37億円!!! で売却した。



「私には夢がある」という牧師の

有名な演説をテレビ局が放送する際、

遺族側が使用料を求めたとの報道もある。



「セルマ」”(米国2015年1月9日 公開)
のレビュー

非暴力主義と不屈の魂で差別されていた

黒人の選挙権を勝ち得た偉大なリーダー


邦題: 未定
日本での劇場公開:今のところ決まっていない模様 

ジャンル: バイオ・歴史ドラマ

放映時間: 2時間8分

お薦め度: ★★★ (4★が満点)

        

(ストーリー)
アフリカ系アメリカ人である黒人たちに

長年取られていた人種隔離政策と、

南部諸州において広く続けられてきた彼らへの

投票阻止を終らせる目的で1964年に

「公民権法」が制定された。

しかし、南部の一部の州では白人が

総ての公職を掌握していた為に、

投票権を黒人が登録しようとしても、

難くせを付けられ、

投票権が彼らには与えられずにいた。

そんな折、1965年のアラバマ州のセルマが

参政権を勝ち得る戦いの為の戦場となっていく。

マーチン・ルーサー・キング牧師と、

彼を慕う人々約600人が1965年3月7日、

黒人が有権者登録を妨害されていたことに

抗議する目的でセルマを出発し、

東の州都モンゴメリーに向かう。

街を出た所で待ち伏せていた警察の

催涙ガスや警棒で攻撃をされた為、

抗議行進を断念した。(「血の日曜日事件」)

しかし、キング牧師とその仲間は諦めず法的手段に訴え、

行進許可の判決を得る。

そして、3月21日には、今度は約3200人が

アラバマ州セルマを出発し、

4日後の3月25日にモンゴメリーに到着するまでに、

その数は約25000人になっていた。

そして、終に時の大統領であった

リンドン・ジョンソンを動かし、

いかなる投票権登録の人種差別は違法であると言う

「投票法」が1965年に制定されるに至ることになった。

(監督・俳優・製作スタッフ等)

監督はエヴァ・デュヴルネと言う映画に関しては

ほぼ新人の監督、製作はアカデミー賞作品の

「スラムドッグ$ミリオネア」を

製作したクリスチャン・コルソン、ブラッド・ピットの

製作会社のPlan Bの創設者で、

「それでも夜は明ける」などのデデ・ガードナー、

有名なアメリカの俳優で

司会者のオプラ・ウィンフリー他、

脚本はポール・ウェブとこの作品の監督も

務めたアヴァ・デュヴァーナイ、

撮影は今年の色々な賞に入っている

「A Most Violent Year」を撮った

ブラッドフォード・ヤング、

音楽は主にドキュメンタリーや短編の

音楽をやっているジェーソン・モラン、

編集はスペンサー・アヴェリック、

主演のキング牧師には英国の俳優で「アウトロー」

や「大統領の執事の涙」などで存在感を

示したデヴィッド・オイエィロゥ、

共演にはリンドン・ジョンソン役には

2001年の「イン・ザ・ベッドルーム」などの

名優トム・ウィルキンソン、キング牧師と

対立するアラバマ州の知事役には

人気テレビ・シリーズの「ライ・トゥ・ミー」に

主演したイギリスの俳優ティム・ロス、

大統領補佐官には

1998年の「セイビング・ライアン」で

その存在感を見せつけたジョヴァンニ・リビシ、

行進許可を得る事に尽力する弁護士役に

キューバ・グッディング・ジュニア、

また女性活動家の役でオプラ・ウィンフリーなどの

芸達者な俳優たちが出演している。




(作品評価)

• セルマの大行進を軸に、

平等を求めるキング牧師の決死の戦いの行方を

描いた実話もので、アフリカ系アメリカ人(黒人)たちの

悲惨な迫害の歴史の一部を時間軸に

沿って描かれた伝記・歴史ドラマ。

途中少し中だるみするものの

2時間をしっかりと見せてくれる作品だ。

• 公開当初の2週間ほどは22館と言う

かなり小さな単館系公開をしていたが、

その後約2200館に拡大公開をして、

様々な映画の賞レースに入って来てから、

順調に興行収入を伸ばしている。

• 本作は数年前から企画されてきたが、

一時は資金が集まらず製作を断念していたが、

2014年3月に米国で

人気のある女性テレビ司会者オプラ・ウィンフリーが

プロデューサーとして参加、

ブラッド・ピットが所有する

製作会社「プランB」もこの作品の製作に

参加することになった為に、

製作が開始された経緯がある。

• 批評家の間では絶賛されており、

アカデミー賞のノミネーション発表では

作品賞と主題歌賞にノミネートされましたが、

多分作品賞は無理だが、

主題歌賞の「Glory」はとりそうだ。

• 日本人には馴染みの薄いアメリカの黒人の

人種差別の歴史を垣間見る作品だが、

是非日本でも劇場公開をして貰いたい作品。




配給会社:パラマウント・ピクチャーズ

製作会社:パテ、プランB、クラウド・エイト・フィルムズ

監督:アヴァ・デュヴァーナイ

製作:クリスチャン・コルソン、
    デデ・ガードナー、
    オプラ・ウィンフリー、
    ジェレミー・クライナー

脚本: ポール・ウェブ、
     アヴァ・デュヴァーナイ

撮影: ブラッドフォード・ヤング

編集: スペンサー・アヴェリック

音楽:  ジェーソン・モラン

俳優:  デヴィッド・オイエィロゥ、
      ジョヴァンニ・リビシ、ティム・ロス、
       トム・ウィルキンソン、 
      オプラ・ウィンフリー、
      キューバ・グッディング・ジュニア





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