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17世紀に、アメリカのニューアムステルダム・・・
のち、イギリス領となりニューヨークとなった場所に移住してきた、
オランダ系プロテスタントによって、
聖ニコラウスの伝説がこの地に持ち込まれます。
さらに、それから年月が経ち19世紀になると、
作家のアービングが「ニューヨーク史」(1809年)で、
馬にのってやってくるドイツ風の聖ニコラウスを
アメリカで紹介します。へえ、馬ですか!!
そして決定的に、今のサンタクロースのイメージを確立したのが、
詩人のクレメント・ムーアによる「クリスマスの前夜」(1823年)。
1.そりをひくトナカイ
2.サンタ・クロースのしぐさや笑い声
3.妖精のサンタクロースが煙突に登る
と言った感じです。ただし、まだ少しイメージが違いますね。
挿絵画家・風刺漫画家のトマス・ナストが
1860~80年代に「ハーパーズ・マガジン」誌の
クリスマス号に描いたもので、ほぼ完成します。
1.サンタクロースは赤い服を着て、眼鏡をかけて、太っている。
2.仕事場は北極にある。
3.よい子と悪い子を分類したリストを持っている。
そしてこれが1930年~40年にかけて、
コカ・コーラ社の広告のイラストでも起用され、
これによって広く普及していくことになります。
とまあ、サンタクロースというのは見てお解りの通り、
非常に長い歴史を持つ一方で、
意外と最近に作られたイメージというのが
お解り頂けるかと思います。
そして、貧者を救うというものから、
いつの間にか子供に物をあげる、
さらにはクリスマス商戦のイメージキャラクターと
変貌してしまったわけで、
この辺に違和感を覚える人も少なくないそうです。
そのため、ドイツ・フランクフルトのカトリック団体は、
プレゼントの買い物に大騒ぎする堕落を嘆き、
各地のクリスマス市で、
米国流の「サンタクロース進入禁止」のステッカーを配るなどの
活動をするなど、伝統回帰運動も始まっているようです
(共同通信 配信)。
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