12月12日日本で公開、「ゴーン・ガール」をレビュー
11月
16日
Blog#5
“Gone Girl”
邦題:「ゴーン・ガール」
日本での劇場公開は、フォックスが今年の12月12日を
予定しているが、この話題作の情報を一早くレビュー。
女の怖さをまざまざと実感。
男子諸君には、勉強になりました、はい。
日本でも話題を呼ぶ作品になるだろうね。
(米国 2014年10月3日 公開)
邦題:「ゴーン・ガール」
監督:デヴィッド・フィンチャー
原作・脚本:ギリアン・フリン
撮影:ジェフ・クローネンウェス
音楽:トレント・レズナー、アッティカス・ロス
編集:カーク・バクスター、アンガス・ウォール
製作:レスリー・ディクソン、リース・ウィザースプーン、
セアン・チャフィン他
キャスト:ベン・アフレック、ロザムンド・パイク、
ニール・パトリック・ハリス、タイラー・ペリーなど
ランニング・タイム:2時間29分
お薦め度:★★★★ (4★が満点)
(ストーリー)
5回目の結婚記念日に、主人公のニック・ダンは
妻のエイミーが失踪したこと知り、警察に通報する。
完璧な夫婦のはずだったニックとエイミーだが、
状況証拠は全てニックに不利に働き、警察と過熱する報道によって、
ニックが語る幸福な結婚生活や、彼の温厚な人柄のイメージが
徐々に崩れ始める。
彼の浮気と不可解な行動をとるニックに、
世間はある共通の疑問を抱き始める。
「ニック・ダンが妻を殺したのではないのか?」
(監督・俳優・製作スタッフ等)
ギリアン・フリンの世界的なベストセラー・ミステリーを、
2年前の2012年に作品賞を含む3部門を取った話題作の
「アルゴ」の監督・主演をしたベン・アフレックを迎え、
2011年の「ドラゴン・タトゥーの女」以来3年ぶりに
メガホンを取った鬼才デヴィッド・フィンチャー監督の力作。
共演には失踪する妻役にロザムンド・パイク、
失踪した妻の元カレで最後には妻に殺されてしまう可哀想な役に
ニール・パトリック・ハリス、
妻殺しの嫌疑を掛けられた夫の窮地を救う為に
雇われた敏腕弁護士役にタイラー・ペリーなどが出演している。
製作には、「ゲーム」以来総てのフィンチャー作品に関わっている
セアン・チャフィンや女優のリース・ウィザースプーンなどが
担当している。
撮影は、フィンチャー監督と組んで撮った
「ソーシャル・ネットワーク」と「ドラゴン・タトゥーの女」で
二年連続でアカデミー撮影賞にノミネートされた
ジェフ・クローネンウェス、
また編集は、同じく共同で「ソーシャル・ネットワーク」と
「ドラゴン・タトゥーの女」で
二年連続アカデミー編集賞を受賞したカーク・バクスターと
アンガス・ウォールが担当をしている。
(作品評価)
デヴィッド・フィンチャー監督のオープニング成績の作品としては、
今までは2002年の「パニック・ルーム」が
約30百万ドルで一番だが、今回の「ゴーン・ガール」が
デビュー週末で約38百万ドルと高い前評判を味方に
力強いスタートを切り、過去最高のオープニングを記録した。
また米の興行収入も「ベンジャミン・バトン 数奇な運命」の
1億2700万ドルを抜き去り、
現在までに約1億5000万ドルを稼ぎ出し、
フィンチャー監督の最高興収作品となっている。立派なもんだ!
過去に「失踪」映画の名作・佳作
例えば、アメリカ映画の「失踪 妄想は究極の凶器や、
韓国の「チェイサー」などはあるものの、
綿密な計画と、大胆な実行力で失踪を自作自演して、
裏切った夫を落とし入れると言う「女が如何に恐ろしいか」を
ここまで、世の男性に示し付けた作品は無かったんじゃないかな。
作品のオリジナリティは高いし、
編集が非常に上手く、
失踪した妻の目から失踪を何故自作自演したかを
説明するシーンの出来は圧巻で、
約2時間半ほどの長い作品ながら、最後のシーンまで
ここまでかというほど、展開と演出が良くできている。
そろそろ、来年のアカデミー賞のオスカーの
有力候補がでてくる時期だけど、
この作品はオスカーの呼び声が高く、
特に失踪をした妻役を演じたロザムンド・パイクの演技は絶品。