2019年以来となるインフルエンザ警報が発令されています。岡山県下でも今シーズン学級閉鎖になった施設は1,000を超えたと言われています。
<病原体と感染経路>
○病原体
インフルエンザウイルス
A、B、Cの型がありこのうち大きな流行の原因となるのはA型とB型です。
○感染経路
・飛沫感染…感染した人の咳やくしゃみで空気中にウイルスが拡散され、それを鼻や気管などに吸いこむ事で感染します。
・接触感染…ドアノブなどについたウイルスに手が触れ、その手で鼻や口を触ったり食事をすることなどで感染します。
<代表的な症状と治療法>
○主な症状 かぜとの違いは?
・症状
インフルエンザ…高熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、咳、 喉の痛み、鼻水など
かぜ…喉の痛み、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、咳、発熱など
・発症
インフルエンザ…急激
かぜ…比較的ゆるやか
・部位
インフルエンザ…強い倦怠感など全身
かぜ…鼻や喉など局所的
○治療について
発症後48時間以内に抗ウイルス薬の服用や吸引をすれば、症状が軽減され早い回復が期待できます。
(対象は1歳以上)
<感染予防>
・インフルエンザワクチンの接種
発症や重症化を防ぐために
・人混みや繁華街への外出を控える
・外出時にはマスクを利用
乾燥すると喉や鼻の粘膜の防御機能が低下
適度な湿度のキープに効果的
・室内では加湿器などを使用して適度な湿度に
加湿器がなければ濡らしたタオルなどを干しても◎
・十分な休養、バランスの良い食事
・うがい、手洗い、換気の励行
帰宅時のうがい、手洗いはその他の感染症予防にも有効。食事前の手洗い、室内の換気なども。
完全に防ぐことは難しいですが、感染予防に取り組むことでインフルエンザにかかるリスクを下げることはできます。
まだまだ患者さんが多い状況ですので、日頃からできる感染予防で元気に年末年始を迎えたいですね。