コロナ担当看護師の姉に聞いてみた(アメリカ)
4月
20日
先週末、コロナ病床担当看護師(在米)の義姉が我が家に来たので、色々質問してみました。
――もうあまりコロナ患者はいない?(私)
義姉:(まずため息)、もちろん、まだ多いわよ。看護師も不足していて、一人が担当する患者数がかなり増えたの。もうヘトヘト…今すぐにでも辞めたい…。
――重症患者っているの?
入院しているということは、もう既に重症かそれに近い状態よ。
――どんな人が今もコロナにかかっているの?
ワクチン未接種の人。もちろん接種済の患者さんも少しはいるけど、ほとんどが打っていない人。
――医療従事者は今もマスク着用?
最近、もうマスクをしなくて良いという通達があってね、でも私はN95のマスクと防護服をつけてコロナ患者のお世話をしている。怒りを感じるのは、高いN95のマスクを自腹で購入しなくちゃいけなくなったこと。病院は「ご自由に」と言って、経費節減よ。
――コロナ患者の世話は前ほどストレスではなくなった?
ううん、前と同じ。中にはコロナ病棟に入ると、過呼吸のようになる看護師もいるわ。やっぱり呼吸するのがこわくて、それでパニック状態になって、呼吸がおかしくなるの。「普通に呼吸し続けなさい」と言うんだけど。
――コロナ禍も数年経ち、働く環境は改善されてきた?
逆にひどくなってる。看護師はコロナにかかっても「無症状なら出勤しろ」と言われる。病院にはコロナ以外の免疫力の低い患者さんもいて、感染させたら大変なことになるのに……でも本当に人手が足りない…医療従事者が長期休むと病院が回らない。今でも1人の患者さんを見ている間に、10件以上の他の呼び出しがかかる。もう気が狂いそう。だから患者さんから不当な文句を言われても、「すみません」とすぐに謝る。言い返したらその場にいる時間が長くなるから。
――各病院の方針、また地域にもよると思いますが、少なくとも姉が勤める大手病院では、想像以上に過酷な状態が続いているようです…。