私が10代の頃、母親はマンションの管理人をやっていました。マンションに住みながら住人のお世話をする仕事です。もちろん住人からの苦情も受け付けるわけですが、母は誠実に対処していたのを覚えています。
ところがそんな母を悩ませる住人がいました。新しく入居してきた、一人暮らしの高齢女性Aさんです。Aさんは入居して来たその週から、母に苦情を言いに来ました。「隣人が私の部屋を覗いている。なんてこと!」。
母は早速、同じく一人暮らしの隣人に電話をしてみましたが、出張中で数週間県外に居続けているとのこと。一体誰が覗いているのでしょう。対処策も分からないままでしたが、Aさんからの苦情はエスカレート。毎日のように我が家に怒鳴り込んできて、しまいには「コンセントの穴から人が覗いて私を監視している」とまで言い出したのです。
母はどうしたら良いか分からず、本当に困っていました。しかしわずか1カ月の入居期間で、Aさんは息子家族に引き取られることに。息子さんは、Aさんが精神的な病を患っていたために迷惑をかけたと母に謝罪されました。
その後、私は、現代でいうところの「統合失調症」患者の典型的な行動の一つに「監視されている言い出す」というのがあることを知りました。
「私の先生は電磁波過敏症」で書いた私の英会話の先生ですが、とにかく電磁波を恐れていて、室内の壁も天井も全て段ボールで隈なく覆ってしまうほどです。
そんな先生が昨日、私に最近の大きな心配事を打ち明けてくれました。「私は監視されているの、それももう10年以上」。「誰が先生を監視しているんですか」――「詳細は怖くて言えないわ。でも監視がどんどんエスカレートしてくるから、逃げないといけない」。
その後、統合失調症について調べていたら、さまざまな典型行動の一つとして「監視されていると言い出す」の他に、「電磁波攻撃を受けていると言い出す。そのため、窓を段ボールなどで覆う」というのが挙げられていました。
先生は統合失調症なのでしょうか。
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