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- 地獄絵図となった雨さんのお見合い
ご近所SNSでのPR動画はラスベガス市民の間で5万回以上再生! 我が家で預かっている不人気フォスター犬、雨さんに次から次へと面会希望が舞い込みます。
しかしこれまで里親希望者が来る度に大興奮してしまい、人々を怖気づかせている雨さんですから、今回はペット用の自然派「落ち着きサプリ」を事前に飲ませて、面会時間を待ちます。
が、これが効きゃせん!
中でもひどかったのは、愛犬連れで面会にいらっしゃったケースです。実は雨の他の犬への反応に自信が持てなかった私は、この希望者さんにはお断りを入れていました。しかし、「私の犬は絶対に喧嘩にならないので大丈夫」と、希望者さんは引きません。
それで私も大至急「犬と犬の適切な出会わせ方」を学び、里親希望者さんにお願いして、まず道端というニュートラルな場で犬と犬を出会わせて、一緒に町内をぐるりと一周することにしました。家というテリトリーに他の犬がいきなり入って来るのではなく、横並びで「同じ方向に散歩する」ことが重要なのだそうです。
ところが、早めに到着した里親希望者さんが直接、犬と共に玄関へ。どうしよう! 私もテンパってしまい、雨と共にドアを開けたその瞬間! 雨が里親希望者さんの犬に飛び掛かって行きました。嗚呼!
「絶対喧嘩しない」はずの里親希望者さんのワンちゃんも雨に応戦!2頭が大暴れし、最悪にも雨の首輪がはずれ、制御不能に。玄関の洋服かけが倒れ、服が散らばり、私も雨に飛び掛かって床に転がって羽交い絞めし、そこは阿鼻叫喚の場となりました。
「す!すみませんが!いったん家の外に出てください!」と私は床に転がりながら里親希望者さんに叫び続けましたが、里親希望者さんは落ちた服を一枚一枚ゆっくりと拾ってハンガーにかけて、なかなか出て行ってくれません。
すると大ウナギのように暴れる雨が、私の羽交い絞めから抜け、また相手のワンちゃんに突進。再びタックル! 里親希望者さんが全ての服をかけ終わって出て行くまでの時間の途方もなく長く感じたこと!その間、私と雨はずっと床に転げまわっていました。
里親希望者さんとその愛犬が去った後、私はボサボサに乱れた髪とよれたままの服で床に呆然と座っていました。雨、こんな雨、誰がもらってくれる。私のせいだ…雨にコマンドをもっと聞くようにしつけられない私のせいだ…この半年間、何をしていたんだろう。
そんな中、「猫を飼っていますが、雨に興味があります」というメッセージが届きました。もちろん、「NO!」です。