● BCA土曜学校のコラムVol.49●
縁起のいい言葉
今年はじめのBCA土曜学校では、清水校長先生による恒例の獅子舞が行われました。
手作りのこの獅子は、保護者から頂いたもので17年間ずっと使い続けているのだそうです。一つひとつのパーツがとても丁寧に仕上げられてあり、BCAの子どもたちへの愛情が伝わってきます。
祭囃子にあわせて獅子が舞い踊る獅子舞は、魔除けと飢饉や疫病除けに伊勢で正月に舞ったのがはじまりと言われています。その後、邪気を払う縁起ものとして江戸に定着し、祝い事や祭礼で獅子舞が行われるようになりました。
室町時代から江戸時代初期に伊勢大神楽の獅子舞が全国をまわり邪気払いをしたことで、日本各地に広まり日本で最も数が多い民族芸能として定着していきました。
獅子舞が人の頭をかむのは、その人についた邪気を食べ悪魔や疫病を退治するという意味合いがあり、悪いことから守ってくれると考えられています。子どもの場合は厄除けの効果が強く、学力向上や無病息災、健やかな成長にご利益があるといわれています。
幼稚部では、獅子舞の姿に泣き出したお子さんもいたということですが、獅子に邪気を払ってもらった皆さんはこの一年をよりよく過ごすことができるはずです。頭をかんでもらった人は特にいいことが待っていることでしょう。
語呂合わせで「獅子がかみつくと神がつく」という縁起かつぎの意味もあるようです。
中高部では、年のはじめの縁起の良い言葉にふれました。獅子舞の他にもたくさんのおめでたい言葉があります。これからさらなる幸運を呼び込むために知っておくとよいと思います。少し紹介しますね。
・福籠(ふくろう)幸せを籠にいれて逃げないようにすること。
・弥栄(いやさか)ますます栄えること。
・百福(ひゃくふく)たくさんの福。幸せに満ちていること。
・飛翔(ひしょう)空高くはばたくこと。
・福寿(ふくじゅ)幸せにつつまれて長生きすること。
・豊楽(ほうらく)豊かさの中で人々が日々を楽しむこと。
・松竹梅(しょうちくばい)真冬でも青々とした歯を茂らす松、真っすぐに立つ竹、春一番に咲く梅は縁起のよい植物とされている。
・家内安全(かないあんぜん)家族に事故や病気がないこと。
・笑門来復(しょうもんらいふく)いつも笑っている人のところには福がやってくる。
・新春万福(しんしゅんばんぷく)新しい年に幸せが多くありますように。
今年が、ますますよい年になるよう祈っています。