● BCA土曜学校のコラムVol.27●
芽
BCA土曜学校の5年生と6年生がまいたレタスの種から、やわらかい緑色のかわいい芽が出てきました。
LEDの光と液肥で、着実に成長していく様子に植物の生命力を感じます。
1回目の植え替えも終わり、レタスの芽はとても元気です。
「芽」という漢字は、並んで生えている草を表す「艹(くさかんむり)」と、動物の歯を表す「牙(きば)」とでできています。
鋭く力強く生えてくる動物の上下の「牙」。その上に「くさかんむり」がつき、植物の先端が生えてくる様子を示しているのです。
国語辞典には、次のような意味が載っています。
①植物の種子から最初にもえ出す茎や葉。
②卵の黄身の上にある、将来ひなに育つ部分。
③大きくなったり、発展したりしそうに思える状態にあるもの。
これらの意味から、「新しいものごとの始まり」や「生命力の強さ」、「成長」や「将来」、そして「希望」などの含みも感じられますね。
「芽」のつく言葉は、「萌芽」「芽生え」「芽吹き」「芽が出る」「芽を出す」「芽を伸ばす」等々たくさんありますが、
「芽を摘む」のようなマイナス言葉はほとんどなく、プラス言葉が多いのも特色です。
これからの可能性を強く感じる文字「芽」は、未来を切り拓いて生きるBCAの生徒さんと重なって見えました。
また、たくさんの植物が芽吹くあたたかい「春」とも重なって見えます。
節分が過ぎてから、ベルビューには春の気配が感じられるようになりました。
花のつぼみがふくらむ芽吹きの季節も、間もなくやってきそうです。
今年巣立ちを迎える6年生、進級する5年生の名前と、レタスの「芽」が一緒に仲良く並んでいる栽培槽を見て、すくすくと健やかにと願いました。