11月15日 【コラム Vol.18】~こんにちは~
こんにちは
さわやかな笑顔とともに教室に響く「おはようございます」「こんにちは」の挨拶、いつもいいなぁと思います。明るい挨拶は、自分も周りの人をも笑顔にします。
先週も、教室や廊下で「こんにちは」が飛び交うBCA土曜学校でした。
「こんにちは」は漢字で、「今日は」と書きます。
「今日はご機嫌いかがですか。」「今日はよいお天気ですね。」などと、日中会った人に話しかけていた言葉の後半が省略され、会った人への挨拶言葉となりました。
ですから、表記は「こんにち『わ』」ではなく「こんにち『は』」なのです。
後に続く言葉があったので「は」と覚えると、間違えませんね。
また、むかし「今日」という言葉は太陽を意味していたといわれています。
今でもその名残から、太陽を「今日(こんにち)様」「今日(こんにち)さん」と呼んでいる地方もあるようです。
「こんにちは」は、相手に対する「太陽さん」という呼びかけで、
「あなたは、太陽のように明るく元気に生活していますか。」
「あなたは、太陽とともに明るく元気に生活していますか。」
という意味も持っているのですね。
10月にBCAを訪問して下さったブラジル日本国大使館の武藤久慶さんの言葉が蘇ってきます。武藤さんは、北海道に勤務された経験をお持ちです。
「アイヌ語の『こんにちは』は、『あなたの心にそっと触れさせて下さい』という意味を持つんですよ。」
「心に触れる」言葉。なんと素晴らしい表現でしょう。
「こんにちは」は挨拶の言葉として一番多く つかう言葉です。友達にも、先生にも
ふだんあまり会わない人にも、日中であればどこでもつかえます。
太陽のエネルギーを与える言葉「こんにちは」。相手の心に触れる言葉「こんにちは」。
素敵な言葉「こんにちは」を、BCA土曜学校から広げていけたらいいですね。
(写真の「太陽の絵」は、BCA長友裕子先生の作品です。)