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11月1日 【コラム Vol.16】~鏡~

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11月1日 【コラム Vol....
● BCA土曜学校のコラムVol.16●


 BCA土曜学校幼稚部では、鏡の学習とその性質を利用した発展教材として万華鏡づくりに挑戦しました。幼稚部の皆さんは、完成した万華鏡を可愛い両手でくるくる回しながら「鏡」の不思議な力を肌で感じていたようです。
万華鏡は、1816年、スコットランドの物理学者ブリュースターが発明し、その後世界各国に広がり、日本では、伝統工芸・郷土玩具として作られるようになりました。
 発明し、特許をとったのは物理学者でした。

 日本人は、古くから「鏡」をとても愛してきました。卑弥呼の時代からだと伝えられていますので、気の遠くなるような年月ですね。そのころは、玉や剣と同じように、「鏡」にも何らかの霊力があると信じていたのであろうと推測されています。
現在、神社には「鏡」が祀られていますが、神社の「鏡」は、神の領域と人間の領域とを結ぶ道具と考えられているということです。その「鏡」の持つ神秘性を、お餅やお酒にも込めてきた経緯から、「鏡開き」などの習慣が生まれています。

 「鏡」という文字の語源についてはいろいろな説がありますが、
輝(かがやく)の(かが)に見(み)がついた「輝見(かがみ)」という説と、姿や形を映してものや面影(かげ)を見る「影見(かげみ)」という説が有力なようです。

 姿を映して見る道具としての意味の他に、戒めとなる手本という意味もあり、
「人こそ人の鏡」他人の言動は鏡に自分をうつす鏡のようなものだ。
「目は心の鏡」目にはその人の心の正邪が表れる。
「昔は今の鏡」昔のことは現代の手本になる。などということわざもあります。

 「鏡」は、今では、備え付けから携帯する小さなものまで様々な「鏡」が作られ、生活の必需品となっています。
 「鏡」という言葉の持つ意味や背景を知るととともに、
 うすい銀に、まっすぐ進む性質の光がぶつかって反射することで、物が映るという事実。そのような仕組みや光の性質に興味を持ち、不思議を解決していく科学の目も育んでもらいたいと思います。


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