このレースウィーク、本当に記憶と記録に残る、心からの賛辞と安堵に満ち満ちた記念すべき日になった。 当然の事なんだけど、表彰台に立てるのは参加する者の中で三人だけ。 その椅子を、いつも奪いあってる。 あっしらレーシングカーをレーサーに託す身は、せっかく参戦するのだから、なんとか満足させてあげたいと思って、いつも車輌を用意している。 でも限られた椅子を獲れる人は、限られているから、結果として、カネばかり使わせてしまう。 あっしは、申し訳ないと…いつも思う。 でも、そういう世界なんすよ。 ここは。 たいていは、そのコストパフォーマンスの悪さからレースが嫌になったり、勝ちへの執着が無くなり、現場に居るだけで満足するようになる。 そうでないと、掛けてるカネに付随する価値が低すぎるから。 もし、もしも、だよ。 もし、レースなんかしてなけりゃ、そのカネでスーパースポーツカーやら立派な家やら、一杯の贅沢が出来るんだから! でも、粘り強く、我慢強く、きちんと巡り合わせたチャンスを活かす。 そんなレースを出来るのは、本当に一握りのレーサーだけ。 努力はしなきゃ報われないけど、努力したからと言って、結果が担保されているワケじゃない。 そこに付き合うには、レース愛しか無いから! 有難うございます! 良いレースでした!! こんなに嬉しい、尊い、涙溢れたレースは久しぶりです。 そして、レース内容で泣かされたのは、2人目です。