2月
17日,
2015年
速く走るセッティング
結論から言うと、どんなカテゴリーの車輌であったとしても、完璧な魔法のセッティングというモノは無い。
ただし、何か「おかしいぞ?」ってな直観は意外と正確で、場合によってはコースを走る前でも、ちょっと動かしたり観察しただけでも判明することがある。
かといって「何か」を感じるのは人間のセンサーなので、鈍感な人がいれば、鋭く読み取れる人もいる。
そして感じた事象のインプットを、いざドライビングやセット変更にアウトプットする際、個性によってアプローチが変わってくる。
そして、これはさわる側の面白い側面で、ひとつの要素に対する得手不得手によっても、アプローチの差が生まれる事だろうか。
だから、同じ車輌であったとしても乗るヒト、さわるヒトが違えば、ひとつとして同じモノは無い。
更に、ドライバーとメカニックマンの相性も、人間で在るがゆえに存在する。
これは持論なんだけど、ドライバーとメカニックマンは夫婦でなくてはならない。同じ価値観、同じ歩幅で歩き、同じ方向をむく。
この歯車が噛み合った時、同じレースでも関わり方や成績に至るまで、全てがポジティブに働く。
車輌を速く走らせる魔法のセッティングは、地道なコミュニケーションだといえる。
だって、レースは人間同士の競走なんだから。