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牧師、バイカー、鮨職人として。。。シェア from LA  第17話

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牧師、バイカー、鮨職人として。...
第17話「アメリカで教会を法人化する」 Part 1

 当教会は家の教会(ハウス・チャーチ)なので、実のところ発足当初は「宗教法人」を取得するなどと夢にも思わなかった。別にこのままでもやって行けるからだ。しかしシゲ子さんの受洗の時、ドーソンが(6話と9話参照)「教会の非課税控除について何か考えてるのか?」とストレートに尋ねられた時、ドキッとした。「ウワッ、やられた。」と思った。厄介で あまりやりたくないことを神さまは信仰者に求められるからだ。こんな小さな教会なれど、神は私たちを通して何か事を起こそうとされてるのかも知れないと考え、祈りつつ法人化へ向けて動き出した。

だが、周りにいる先輩牧師らは一様に「やり方を知らん」と言う。基本的にただ前任者から引き継ぐケースが多いからだ。それに、有給だと牧師とは言え税法上ではただの”サラリーマン“なので、私のように無給で独立したボランティアとなると勝手がまるで違う。また、米人や韓国人の大きな教会で“間借り“してるだけの日本人教会も少なくないので、自分たちだけで一から法人アカウントを開設する必要など全くないのだ。さらに、一から開設した場合には弁護士がからみ約5000ドルも費用がかかったことも聞いた。

悶々と祈る日々が続く中、地元の ある日系紙で、60歳代のボランティア女性が老人ホームのために不要となった音響機器などの寄付を募っている広告に目が留まりピンと来た。ボランティアで非営利活動をしている人ならば優秀なCPA(会計士)などを知ってるかもしれない。ちょうど家に不要となったCDプレーヤーがあったので、寄付も兼ねてさっそく彼女に会って尋ねたところ、「実は私の主人はCPAなんです。会社設立や法人化の専門家です。」と言うではないか! 何と的確な主の導き!

「またわたしは、あなたがたがわたしの名によって求めることは何でも、
 それをしましょう。父が子によって栄光をお受けになるためです。」  
               ヨハネの福音書15章7節

というイエスの言葉を思い出した。祈りが聞かれ、目の前にパーッと光が差し込んだ。彼女の名は武曽百合子さん。彼女はこの日、北ロスアンゼルスから往復200キロの道を自ら運転し、お年寄りのために使うCDプレーヤーを引き取りに来てくださった。“似た者同士“という言葉があるが、神さまはご自分のミッションのために、私と似たような人を送ってくださるのだなと感心した。そして、この後さらに驚くべき神の栄光を目の当たりにすることになる。     11-19-2019

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もの言う牧師のエッセー  傑作選 第56話

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第56話 「大滝秀治の役者道 」

60年以上にわたり舞台・テレビ・映画などで幅広く活躍された名優、大滝秀治さん が去る10月、ガンで亡くなった。87歳だった。かつて “壊れたハーモニカの様な声” と 評された独特のかん高いかすれた声と、飄々としつつも時には激昂する芸風により、とにかくアクの強い人で、圧倒的な存在感の持ち主だったと記憶している。俳優を志すも前述の声などから役者に向かないと上司に評され、裏方の効果係をする不遇の 時代には肺結核で左肺を切除する大手術も経験。後40代半ばになってようやくブレイクした。

随分色んな映画に出ているなと思ったら、市川崑や伊丹十三の作品では常連的存在で、日本映画が大作ブームに沸いた1970年代には、何と全国公開された大作の実に八割近くも出演していた。随分おじいさんの役が多いなと思ったら、「俺は声も顔も悪く、若い頃より老け役を演じることが多かった」と本人の弁。最後の作品となった映画「あなたへ」で共演した高倉健は、「あの芝居を間近で見て、あの芝居の相手でいられただけで、この映画に出て良かった」と、彼との共演シーンで落涙したという。

そんな大滝さんの日頃の口癖は、「つかる ひたる ふける」である。役に対する彼の姿勢だ。なるほど言いえて妙だと、聖書の言葉

「 御霊に満たされなさい。」エペソ人への手紙5章18節

を思い出した。実は神を信じたからと言って “いい人間” になれる分けではなく、また、無理矢理努力して模範的なクリスチャンになろうとしても無駄である。キリストを死から甦った 救い主と信じ、彼が下さる聖霊に “満たされる“ ことによって初めて不可能が可能になるのだ。 この状態を「神を信じる」という。キリストの聖霊にどっぷり浸って力を得よう。     2012-11-29

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牧師、バイカー、鮨職人として。。。シェア from LA  第16話

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第16話「サドルバック教会訪問」 シゲ子さんシリーズPart6

 同じことを繰り返す作業を喜んでするのは信仰がいることだ。全ては神の御手の中にあることを信じ切ることによって、この作業に意味があり、さらに希望があることを信じる。そして不可解なことだらけの信仰生活の中で、その作業の意味が分かった瞬間こそ、「ホンマに神さまっているんやなぁ」と心から神を称え、神の愛を思い知るのである。 当教会の受洗第一号となったシゲ子さんが85歳で洗礼を受けた後も(7‐9話参照)彼女への奉仕は続いた。月一度は林姉の家で夕拝を行い(10話参照)、それ以外の週は自宅と彼女がいる施設を往復100キロかけて通い、聖書を開き賛美をして祈ることの繰り返し。別に不満はないが、「なぜ俺なんかが彼女のような婆さんに遣わされるのだろうか?」と不思議だった。しかし彼女がイエスを信じて丸一年が経ち ついにその理由がハッキリする時が来た。

その年の夏、日本の母教会のメンバーらが研修旅行でカリフォルニアに来ることになり(15話参照)、「サドルバック教会へ案内してほしい」と言ってきた。「サドルバック教会?」 会員数10万~20万。ウォレン牧師は”世界のリーダー100人”にも選ばれ、まるで一つの町のように巨大なその教会は敷地内に信号機まである。私ごときペーペー牧師が相手にされる分けがない。車で15分ほどの近所だが、案の定 メールをしても電話をしても不通でらちが明かない。「トホホ、困った。。。」

てなことをシゲ子さんの息子さんのトムに何げなくこぼしたところ、「サドルバック?僕が通ってる教会だよ」。だとさ。「えー!? 何じゃそりゃ!何で今まで言わんかった?」と尋ねると、「最近 転会したんだ」という。さっそく彼に日本からのビジターを案内して貰えるよう頼んだところ驚くべき展開となった。実は彼自身も新しいので良く分かっていなかったのだが、サドルバック教会には無数のミニストリーがあり、その中には日本人やアジア人のグループもある。彼らが案内役を引き受けてくれたのだ。

5000人の礼拝はいつも席取りでごった返すが、我ら訪問者のために正面真ん中の席を20席ほど確保してくれたのをはじめ、施設内の複数の礼拝堂や娯楽室への案内など一切を世話してくれた。それだけではない。教会内にはレストランやカフェ、調理施設も一般飲食店と同様のレベルで完備されているのだが、「あなたがたを大歓迎します。ぜひ食事を召し上がって下さい。」と勧められ、何を食べたいか聞かれたのでイタリアンを選んだところ、70人程度が入れる別室に通され、プロ同様のピザ、ガーリックパン、サラダ、パスタなどがふんだんに振る舞われ お腹も心もいっぱいになった。もちろん無料である。地道に続けたシゲ子さんへの奉仕の答えはこれだったのだ。神の不思議な導きと備えの前に呆然と立ち尽くし夢を見ているようであった。

「そうしてアブラハムは、その場所を、アドナイ・イルエと名づけた。
 今日でも、『主の山の上には備えがある。』と言い伝えられている。」  
                 創世記22章14節     11-2-2019

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聖書の言葉

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みことばに心を留める者は幸いを見つける。
主に拠り頼む者は幸いである。

           箴言16章20節

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もの言う牧師のエッセー 傑作選 第29話

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第29話 「 吉本100周年 」

1912年(明治45年)4月1日創業の吉本興業が創立100周年を迎え、大阪・なんばグランド花月にて4月8日、特別公演が開催され、ベテランから若手まで227人の人気芸人が出演し超満員の客席から大歓声が上がった。

もともと寄席経営からスタートした同社だが、後に大手興行会社へと成長、映画事業のほか、戦前には現:読売ジャイアンツである“大日本東京野球倶楽部“創設に尽力、戦後には力道山をスターにした実績もあり、現在ではTV局や不動産事業などを傘下に抱える業界最大手の複合企業となり「お笑いの総合商社」とまで呼ばれる。

が、大阪のローカル企業を全国区に押し上げた要因は紛れもなく80年代の漫才ブームを契機とした東京であり大阪ではない。同社の大崎洋社長は、それまで大阪でしか消費されなかった「大阪の笑い」を“大消費地“である東京のマーケットで売りさばき、今日の隆盛があることを素直に認める。つまり何事につけ東京をライバル視する大阪だが、実は東京あっての大阪であることが理解出来よう。

これは、聖書に出てくる小さな国だったイスラエルが、神が市場を開拓してくれたお陰で大きな国となったにもかかわらず、その恩を忘れ、神を捨て去った話を想起させる。

「 あなたがたはこのように主に恩を返すのか。
 愚かで知恵のない民よ。主はあなたを造った父ではないか。
 主はあなたを造り上げ、あなたを堅く建てるのではないか。」
                  申命記32章6節

と、神は彼らに警告を発しているが、彼らは「自分で全てを成し遂げた」と錯覚し滅んでしまった。我々は、自分達を育て大きくして下さるのは、全地宇宙を造られた神であることを認識し、感謝して歩んでいきたいものである。   2012-5‐27

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