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波猫まち子の日記

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時が経てば…

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つい最近まで、夏休み(2ヵ月半)や冬休み(2週間)、あるいは1週間だけの春休み、感謝祭の休みになると、必ず一度はブルーになっていました。子供たちの世話(つまり、何をさせるか、どこに連れて行くか)をほぼ一人で考えて、行動しなくならなかったからです。

子供たちの世話の愚痴をこぼすと、夫はよく「友達を誘ってビーチに行けばいいじゃないか」と、さも何でもないことのように言います。海は見るのは好きだけど、泳いだり直射日光の下で何時間も過ごしたりするのがあまり好きではない私にとって、子供が海で溺れないか始終気を配ったり、砂だらけになった車や子供たちの後始末をするのは苦痛でしかありませんでした。

生まれてこのかた、それほど人を羨んだりすることなく生きてきた私ですが、さすがに、いつも家族で一緒に仲良く行動している友人ファミリーを見ると、嫉妬を抱かずにはいられませんでした。どうしてうちは、家族で一緒に行動できないんだろう?と。

でも、よくよく考えてみると原因は夫と私にあるんです。私たちが仲良くないからいけないんです(笑)。夫だって、子供が好き。まあ、3人の子供のオムツを替えたこともお風呂に入れたことも、ビーチに連れて行ってくれたこともないけど、子供たちへの愛情は私と同じようにある。でも、なぜか一緒にいると喧嘩になることが多くて、彼が外(ゴルフ)か庭に出て行き、私が子供たちと家に残るというパターンになってしまう。

この、家族で一緒に行動できない、という以上に、夫が子供たちと一緒に時間を過ごさないことが私にとって最大の悲劇でした。でも、子供たちが成長にするにつれて、それが少しずつ変化してきたのです。

今年の2月、Mの誕生日に家族で始めてスキーに出かけました。友人家族が出かけているのを見て、すごく行きたくなったのです。結果は予想以上に大成功でした。夫は一応(笑)スポーツ万能で、特にスキーは得意。子供たちに指導してくれました(というのは嘘で、Mに教えている途中でイライラして、山頂に置き去りにした)。普段スケボーやサーフィンをしているNはあっという間にスノーボーに夢中になり、最初は怖がっていたMもすぐに慣れ、二人は大いにスキーを楽しんだよう。来年も行こう、と今からせがまれています。私は何より、家族みんなで楽しめることが見つかって嬉しかったです。

夏のキャンプもそう。普段、家に居る時はティーンエージャーのNなんかほぼ別行動なので、キャンプに行った時ぐらいしかゆっくり時間を過ごす時がありません。去年初めて計画して楽しかったので、今年も実行しました。

そしてこの夏、Mがサーフィンを始め、毎週のように海に行くようになったのですが、不思議なもので、彼女を海に連れて行くことがちっとも嫌じゃない。むしろ嬉しいし、楽しい。困るのは次女のHがビーチ嫌いで(でも行くと必ず楽しんでるけど)、ブーブー文句を言うことぐらい。そして、先日初めてNも一緒にサーフィンをしました。兄妹で一緒にサーフィンをしている姿を見るのは本当に微笑ましかった。その写真を夫に見せると嬉しそうにしながらも、一言、「不思議だ、僕はずっと自分がこんなふうに子供たちをビーチに連れて行く親になると思っていたのに」と呟いた。逆に私は、「自分がこんなふうに子供たちをビーチに連れて行くような親になるとは思っていなかった」って思ったね。

もう一つのアクティビティはゴルフ。これは当然、夫が関わってくれています。ゴルフは夫にとってそれはそれは神聖なスポーツなので、しょっちゅうとまではいかないけど、子供たちを打ちっ放しやコースに連れて行ってくれ、上二人はどんどん好きになっているようです。ちなみに夫の車は二人乗りのスポーツカーなので、一度に一人しか連れて行けません(笑)。その車を選んだ時、当然私は「あのーうちは5人家族なんですけど」って突っ込んだんだけど、今では子供たちがお父さんと一対一で特別な時間を過ごせると感じるみたいで、それはそれで良かったのかもしれないなんて思っています。

というわけで、最近は少しずつ家族仲が良い友人ファミリーを羨むことも減ってきたように感じます(笑)。夏休みも残り2週間を切り、こんなふうに子供たちと一緒に過ごせる夏は後何回あるんだろう…と寂しく感じているこの頃です。

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