毎年母の日が近づいてくると、娘M(9歳)はソワソワしてくる。「ママ、シーザーサラダ好き?」とか聞いてきたリ、「母の日は朝ごはん作るからベッドで寝ててね!」とか優しいことを言ってくれる。今年は当日まで待ちきれなかったらしく、すでに金曜日の夜、ケーキをものの30分くらい(私はカウチに横になってPC作業してたらあっという間にできちゃって、それくらいに感じた)で焼いてしまった。しかも、これまた当日まで待てなくて、その日に食べさせてくれて、9歳の子が初めて作ったスポンジケーキがふわふわでしっとりしていることに二度ビックリ!
そして母の日の朝。夜中、Mに「ママ来て~」と呼ばれ(怖くてよく呼ばれる)、横に一緒になって寝ちゃったので、Mのベッドでまだウトウトしているところへ、「ママ、母の日おめでとう!!」ってお盆にグラノーラとフルーツにヨーグルトをかけた朝ごはんと、プレゼント、カード、そしてガラス瓶にオレンジピーチ色のカーネーションまで何本か生けて持ってきてくれた
まず、Mが取っているフランス語のクラスで書いたカードを読んでくれた。もちろんフランス語で書かれてあるから、Mが訳してくれる(笑)。まだちょっと眠気が覚めない頭でいるところへプレゼントを開けてと言われ、ガールスカウトで作ったプレゼントの箱を開ける。それは、Mの親友のお母さんで、私も仲良くしている写真家のRが撮ったMの写真が転写されたタイルのコースター。Mod Hodgeと言う方法だそう。初めて見た。あまりの素敵さにウットリしていると、Mがそこに薄く書かれたメッセージを読んでくれた。「I Will be your little girl forever.」これを聞いた途端、涙がドッと溢れてきてしまった。Mが「ママ、それは嬉しい涙よね?」と心配してくれたが、これには訳があるのだ・・・。
前夜、私は夫と喧嘩した(いつものことだけど)。でも、今回のはいつもと違った。私の軽率な判断が原因で、息子Nに関して意見がぶつかり合った。でも、問題は意見がぶつかり合ったことではなく、父親の判断に不満を持ったNが反抗的な態度になり、父への怒りを募らせたこと。以前から少しずつ見えていた。でも、もちろんその怒りを直接彼にぶつけることはできないから、ふてくされた態度になる。そこで私が、自分の気持ちをお父さんに話したら、と言ったら、彼が自分の気持ち(父を好ましく思っていないこと)をほのめかしたのだ。
これがいけなかった。本当にいけなかった。夫は侮辱されたと思ったのだ。しかも、私がNをそそのかしていると思ったのだ。その夜遅く、彼から来た史上最高に長いテキストに私は凍り付いた。めずらしくなかなか寝付くことができなかった。
私は、子供たちにとっては最高のお母さんかもしれない。でも、夫にとっては・・・。テキストに書かれた激しい言葉の数々に驚き、呆然とし、まさしく全身がフリーズ状態。
だから、朝一でMに優しくされて、あんなに素敵な言葉をもらって泣けてしまったのだ。夫とは顔も合わせられなかった。昼近く、Nをスケートパークで降ろし、ブルースのためにちょこっと公園に寄った後、M&Hを連れてOld Navyへ。必要だった靴だけ買う。そこへ、(ゴルフをしている)夫からテキストが。「また記録更新だね。昨夜は今までで最高に悲しい夜だった。」と。(むむむ・・・) その後で、「子供たちを数時間みるよ。一人でゆっくりしてきたら」。そこで初めて返信。「ありがとう。ぜひお願いします」と。
と言うわけで今、お気に入りのコンボイエリアの喫茶店でこれを書いている。複雑な心境の母の日だ。普段、草むしりを得意としないNが、今日はきっちり目にやってくれて、「良くやったね、はいお小遣い」と5ドルあげようとすると(毎週日曜日にあげることになっている)、「母の日にお金はもらえないよ」とさらっと断ってきた。プレゼントとかはくれないんだけど、こういう心遣いには、やはりホロッとくる。
今年はめずらしく、ちゃんと当日に実家の母に電話をかけられた。久しぶりに長々と話し、明るい声を聞くことできた。これくらいのことしかできない親不孝な娘なのだけど、ちゃんと電話できたことに自分としては合格マーク(苦笑)。朝、夫の両親が電話をくれ(毎年くれる)、「あなたは素晴らしいお母さんよ~~子供たちは本当に幸せ」とか言ってくれるんだけど、心の中で(全然違うのに~~~!)と叫んでいる。ビックリしたのは、夕方Nの親友がお父さんと一緒にオレンジ色のチューリップの花束を届けてくれたこと!どうやら私は、夫以外の人にとってだけ、良い母親に見えるようだ
なんとも複雑な気持ちの母の日でありました。
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