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波猫まち子の日記

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詩人の叔母のこと

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今朝、家の中からも、しっかりと雨の降る音が聞こえました。ふと、ずいぶん前に書いた雨にまつわる自分の詩を思い出しました(夏に帰国した際に、実家で見つけて持ち帰ってきた)。

大した詩じゃないんですが(笑)、ちょっと紹介・・・


さらさら降る雨に 傘はいらない

外を歩くわけでもない 傘はいらない

会社にいれば 傘はいらない

電車に乗っていれば 傘はいらない

傘なんて いらない

               『秋雨』


今、こうやってほとんど雨の降らないサンディエゴンに住み、傘なんていらない生活をしているから不思議(笑)。これは、多分20代初め、実家のある埼玉の田舎から銀座まで往復5時間の通勤生活を強いられる中、恋人もいなくやさぐれている時に書いたんですね(笑)。

自分の詩のことを思い出したのは、昨夜寝る前に久々に読んだ、叔母の詩集のせいかもしれません。鹿児島の川内市に住んでいる亡くなった父の妹である叔母は、詩人です。昨日読んだのは、ずいぶん前に叔母からもらった、『村永美和子詩集』(2009年)。当時はあまりのめり込めなかったのだけど(正直言って、理解できない部分も多かった)、昨日読み返してみたら、以前よりすんなり言葉が胸に入ってきました。

最後についている年譜を読んだら、70代の叔母が今までどんな詩作活動をしてきたか、特に今の自分の年代、子育て中にはどんなことをしていたかがわかって、面白かった。兄(私の父)と疎開した時のことなども書いてあって、興味深い。まだ実家にいた頃は、良く筆まめな叔母から母宛に長い手紙が送られてきて、私はそれを読むのが好きだった。彼女は、南日本新聞だけでなく、全国版の新聞にも時々エッセイや詩を寄稿していたようです。

もっともっと、叔母の詩を読んで、彼女の世界を理解したいと思うようになりました。

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