人は、知らず知らずに誰かを傷つけているもの
2月
4日
私たちは日々、盗みとかスーパーのお釣りを余分にもらってもそのままネコババりしちゃったりといった意識的な罪だけではなく、無意識に人を傷つけていることがある。健康な人がタッタカ歩いているだけで、歩けない人は傷ついているかもしれない。ロレックスの時計をしている人は、お金の無い人の心を傷つけているかもしれない。
「人間は存在そのもので人を傷つけるということがあるのです。」
なるほどなーと思いました。思い当たることがたくさんあるからです。
たとえば、何となーく夫の機嫌が悪い。私は何もしてないのに、と思ってもよ~く考えてみると子供たちの世話に掛かりっきりで、今日一日やさしい言葉の一つもかけてあげなかった、とか。朝、準備にやたら時間がかかるMにガミガミうるさく言っちゃったな、とか。「ママ、見て見て」ってNに言われた時、「ちょっと待ってて」って言ったっきり見てあげるの忘れちゃったな、とか...
考えてみると無意識のうちに数え切れないたくさんの罪を犯しているわけです(人を傷つけているのです)。
寂聴さんは、「今日は、だれかを傷つけなかったかしら、だれかにつらい思いをさせなかったかしらということを、一日の終わりに考えて、そしてそれはその日のうち仏様に「ごめんなさい」と謝って、安心して眠るんです。」と書いています。
でも、私たちは凡人だからまた忘れて同じ罪を犯すけれど、それはしかたがないそうです とにかく一日の終わりに懺悔してきれいな気持ちになって眠りましょう、と。
良いことを学んだなーと思いました。私たちは、周りの人を傷つけずに生きていくことはできない、それもまた事実。でも、やはりそういう事実を踏まえた上で日々、周りの人への配慮を忘れないで暮らせたら良いですよね。