一昔前までは、家庭の主婦は立派な仕事として認められていてそれなりの確固とした地位があったけれど、近頃では女性の社会進出(って言い方もすでに古くさいですね)が進むと同時に、電化製品の発達が掃除・洗濯の手間を大幅に省いてしまったせいか、主婦としての仕事が以前より価値が下がっているように感じるのは私だけでしょうか?
私の高校仲間の間でも何とな~く「仕事と家事は両立できて当たり前」的な雰囲気が漂っていて(笑)専業主婦の私はちょっと肩身が狭い 専門学校を卒業後就職した会社で3年働いた以外、きちんと就職したことはありません。アメリカに来て、レストランでアルバイトしたりたま~に旦那の会社の翻訳や通訳の仕事を手伝ったことはありますが、基本的にずっと専業主婦。主婦でいることに全く不満はありませんが、何かの機会に「職業はなんですか?」と聞かれると「主婦(英語では最近housewifeよりもstay at home momと呼ばれることが多い)です」と答えることにどこかちょっとだけ、多分5%くらい、恥ずかしさがあることは否めません 他人はそうは思っていないかもしれないけど、
「他に才能はないの?」とか「主婦はいいなあ、お気楽で」「昼間、何してるの?」などというような声が聞こえてくるような気がするのです(気が、ね。)
もう十年以上も前から、主婦の鏡(教祖?)・栗原はるみさんのファンです。彼女自身、元々はお子さん二人の専業主婦でした。旦那さん(テレビのプロデューサー)の同僚たちに得意のお料理を振る舞っていたら、料理番組でアシスタントとして働いてみないかと誘われたのが料理研究家となるきっかけでした。現在でも日々忙しくお仕事をされていますが、家庭の主婦として毎朝5時に起床、お掃除すると言います。彼女の日々の暮らしを大切にし、家族を一番に考える生き方にはいつも尊敬し、憧れています。
先日、作家であり天台寺の住職でもあられる瀬戸内寂聴さんの法話をまとめた本を読んでいたら主婦について書かれた箇所がありました。「最近では奥さんでも働きに出る人が多くなって、専業主婦は肩身の狭い感じがしますが、とんでもない。奥さんくらいたくさん仕事している人はいません。掃除、洗濯、毎日の料理、子供の世話、夫の相手、(介護が加わる場合もありますよね)。奥さんいなくなれば家はガタガタになるでしょう。ですから、自分の存在の大切さを自覚して人のために役立てることに感謝し、家事という仕事に誇りをもつことです。」
料理は時々褒められたりもしますが、掃除は時々しかしないし裁縫はキライだし大して良い主婦とは言えない私ですが、仕事をしていないからこそ家族を始め周りの人の助けになることだったらできる限りしてあげたい、という気持ちは根底にあるかもしれません。最近、主婦として一番大事なことは笑顔でいることかな、と思ったりします。これがまた難しいんですけどね...後は、旦那さんにもう少し思いやりを持って接してあげなくちゃな... こんな気持ちで本年のブログを終わりたいと思います。
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