4年前の梅雨にたった一人の弟が突然逝きました。今まで二人姉弟だったのに、突然ひとりっ子になってしまいました。 通夜・葬儀の日、泣かなかったわたしに息子たちは「冷たい母」だと今でも言います。 悲しみは、涙だけでは、表現できない時もあるのです。 その翌年の秋から、20年ぶりに文章を書きたくなって、一気に書いて2年がかりで加筆訂正しました。 わたしは、もう千回くらい読みました。 ひとり言のようにここに記していきます。 ◇◇◇桜物語◇◇◇ ・・・はじめに・・・ 日本人は、桜の花を愛します。 私も桜の花が大好きです。 生家に桜の樹がありました。 毎年、私の誕生日を祝ってくれるかのように 満開の花を咲かせてくれました。 その桜の樹は成人して数年後の台風で 折れてしまいました。 今は、もう、ありません。 ほのかな薄紅色の花と黄緑色の葉を同時に 楽しませてくれる桜でした。 母がその葉で桜葉餅を作ってくれました。 いまでも私のこころの中の桜は満開です。 その想いをこの『桜物語』に籠めました。 生きていくにはいろいろなことが起こるので ひとを思いやり信じるこころや 自然の神々の力を呼び覚まし 桜の花を愛でた時のような気分に浸れるよう ただただ しあわせな物語を書きたかったのです。 是非、素晴らしい桜の風情と究極の愛を あなたのこころに感じてください。 ◇◇◇桜物語・目次◇◇◇ ◆ 桜 の 章 ◆ ・序章 ・桜の樹 ・大蛇 ・花蕾 ・守り人 ・秋桜 ・紅葉 ・遺言 ・陽光 ◆ 柾 彦 の 恋 ◆ ・追憶 ・杏子〈きょうこ〉 ・恋慕 ・美月〈みづき〉 ・祐雫〈ゆうな〉 ・萌 〈もえ〉 ・笙子〈しょうこ〉 ・紫乃〈しの〉 ・笙子〈しょうこ〉 ・告白 ・桜の姫 ◆ 追 章 神 の 森 ◆ ・宿命 ・神の森 ・誘惑 ・出生 ・蜘蛛の糸 ・静謐
投稿日 2008-09-21 09:12
ワオ!と言っているユーザー
投稿日 2008-09-22 15:42
ワオ!と言っているユーザー