先日、友人の家を訪ねたときのことです。まだお昼前から、“リーン、リーン”と上手に鳴くスズムシの声が聞こえてきます。どこから聞こえてくるのかたずねると、声の主は玄関に置かれた虫かごの中のスズムシでした。卵からふ化させ、少し育てた幼虫をもらってきて育てているそうです。丸々と太ったスズムシは、澄んだ大きな声で、“リーン、リーン”と休みなく鳴き続けていました。
私の近所にもスズムシはたくさん住んでいます。そして“リッリッリーン、リッリッリーン”と鳴いています。やはりあまり丈夫に育っていないのか、人に飼われているものほど澄んだ声にはなりません。スズムシにとって、このような人間の存在は“鬼に金棒”といったものになっているのでしょうか。
そんなことを考えながらも、来年は絶対に自分もスズムシを育て、家のベランダで鳴かせてやろうと決めました。そう決心させるほど、澄んだ魅力的な鳴き声でした。
カーネル笠井
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