山にもどらない山鳥達 (カーネル笠井)
6月
13日
先日、父の法事で田舎に帰って墓参りをしてきました。そのとき、周りの山をながめていてふと気になることがありました。まだ新緑の残る青々とした山の中腹にポツリ、ポツリと赤茶色に染まった木が何本もあるのです。秋の紅葉の季節でもあるまいし何だろう、などと考えていたときに昨年に流されていたニュースを思い出しました。
山形県では最上川周辺の自然を世界遺産に登録するための活動を始めているそうです。そこで直面したのが、名物の最上川の川下りで見られる壮大な山の景色の中に、赤茶色に立ち枯れしている木が何本もあり、この景色を台無しにしているのだそうです。この原因は、木の幹を食べてしまう昆虫の幼虫なのです。以前は、こんな木があるとすぐに切り倒し、これを焼いて炭を作り、これを売っていました。ところが、最近では炭の需要が少なくなり、林業に従事する人も少なくなり、これができなくなったためにこの昆虫がどんどん増えて多くの木が立ち枯れてしまっているのです。そして、まだはっきりとした対策が決まっていないというものでした。こんな問題が私の身近な山でも起きていたのです。
こんな昆虫の幼虫の天敵が山でくらす小鳥達です。ところが、ウグイスまでもが今の時期になっても山にもどらずに人里近くで鳴いているのです。小鳥達にとって、今の山は住みにくいもの、魅力のないものになってしまったのでしょうか。何か心配です。
カーネル笠井
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