ローマあるいはパリだろうか。 石畳の上、ゆっくりと筆を走らせる白髪の男性。 彼の絵には、風景だけでなく、 空気のにおいや時間の流れまでが映る。 「若さは一瞬、老いは芸術」―― その言葉を体現するかのように、 今日も絵筆ひとつで、人生を味わい尽くしている。