マンションが廃墟になる日 ~所有権は放棄できない~
10月
30日
我が市の「文化会館」も「芸術会館」も、建て替え、移転です。えっ、もうあの立派なコンクリートにタイル張りの建物がだめになるんだ・・・・・。そうだな、自分も「ボンビー父さん」とは、名乗っているがあっという間に60歳を過ぎてしまった。
国土交通省によると、『老朽化』で再建されたマンションの平均築後年数は『37年』少々となっている。ほぼ30年周期と考えたほうがいいかもしれない。ちなみにイギリスは141年だとか。
30歳でマンションを買ったら、定年とともに建て替えに直面することに。立て替えが困難とか、お金がかかるとか、さんざん言ってきたので、この話はおしまい。
地獄の果てまでついてくる! という話。
■いらない不動産は市や町に寄付したらいい! ~所有権の放棄はできない~
うちの父親も「田んぼや山が手に負えなくなったら、市に寄付すればいいんだよ」と言う。
市がいらない不動産=売れない不動産を、受け取るわけがないじゃん。そのまま永遠に固定資産税を払わせ、税収得るほうが得策だし、維持費/管理費をわざわざかぶるわけがないよ。
司法書士は「いらない不動産の処分について、楽観的な認識の方が多いように感じます。実は、いらない不動産の処分の問題は、今や社会問題。解決が困難な問題なのです」といっています。
また、不動産の共有持分なら放棄は可能なんです。「持分放棄」という登記が認められており、放棄された持分権は、他の共有者に帰属します、ということです。
廃墟寸前のマンションは、捨てるところがありません。
■いらない不動産は相続放棄で手放す!
父親が高齢で、老前整理をするというので、不動産の「課税額や評価を請求したり、字図や登記簿謄本を請求したり、司法書士の無料相談にも行ってきました。
次の世代が「こんなボロマンション相続しても仕方がない」と、「相続の放棄」をしたとします。
ところが、「相続放棄」とは遺産の全てを放棄する手続きですので、一部分だけを放棄するということはできません。
遺産の現金や株券もすべて放棄するのなら、マンション相続は避けられることでしょう。
自分が放棄しても、相続順位の次の人、そのまた次の人・・・・・・と、しょうもない遺産の分割で苦しむことになるのです。どこまでも追いかけてきます。最後は国庫へといいますが、とんでもなく複雑、困難なので調べてください。
しばらくマンション問題から離れます。疲れた。疲れた。