『ウ フレク』で散々酔っぱらった後は宿から程近くの『旧市街広場』の夜景を撮りに出た。恐らく、『プラハ』に滞在する限り、何度も訪れるロケーションと思ってはいるが、アルコールも手伝って、はやる心を抑えられない。 『ボヘミア』の角を曲がれば火薬塔から続く目抜きのシュトゥバルツカー通りだ。左右に土産物屋や博物館が並ぶ通りを暫く行けば『旧市街広場』に出る。 まず、息を飲むほどに圧倒されるのはライトアップが美しい「ティーン教会」。観光本などで、この双子の塔を持つ教会の記事を見てきたが、現物は想像を超えて全くもって圧倒されるほどに美しい。女房は「ディズニーランドみたいだね」と譫言の様に何度も言っていた。いいや、こちらの方が遥かに美しい。 恐らく、ここまで心象風景として美しく感じる被写体は、写真に収めると、大方の場合は現地での感動の何十分の一、いや何百分の一に減じてしまうものだが、なんとか、その感動をおさめたいと何枚もシャッターを重ねた。とにかくシャッターを押したい、と思わせる被写体には、そう滅多に出会えるものではない。ある意味至福の時だ。 旧市街広場のもう一つの目玉は旧市庁舎と付随する天文時計。残念ながら、この時間ではカラクリは動かないが、金字の装飾が夜の闇に映えて美しい。