まず無関係な話::こういう記述を見つけた:「 1684年6月~(貞享元年4月~) 江戸時代中期の国学者で随筆家の天野信景(さだかげ)の随筆集「塩尻」に、謎の感染症が大流行した記事がある。 “四、五月の頃、肥州長崎港、疫疾(疫病:感染症)大いに流行し、比屋(のきなみ)病床に臥(ふ)し、死に至るもの七千余に及びし、九州、中国の方も亦(また)疫気一時に行われ、彼是(此)に:ほとんど、死するもの甚だ多しと聞こゆ。六、七月、難波、京師(京都)に及び、染疫(感染した)の家々苦しみ愁う。泉南(和泉国南部)尤も(もっとも)甚だしく、堺の商家死亡数千人なりし”。 “関東も同じさまにて、我が府下(私の街:江戸)、...