投稿日 2019-11-28 14:23
現代詩の小箱 北野丘ワールド
by
キューちゃん
天に爪先だてても滸呂裳(コロモ) なんでも頭に アクセントがくる土地で ハゴロモとおまえを呼べば 草の地蔵もフイと浮いてしまうから 声を蛍にして 闇に放った滸呂裳 あんなにも夜の波が青く光って 埋もれた歯の燠火が、また燃える (网孤(もうこ)たち、よろこんでいるん、のです) (モウコ?) よろこ...
投稿日 2019-11-28 14:12
現代詩の小箱 北野丘ワールド
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キューちゃん
逆光の岬に 千の夏 百の浜ヒルガオ咲くごとに 岩崩れおちる 字扶桑(*1) 日没を浸して 岩礁折り重ねる底のテラス 字扶桑は 波がきたら 〈玉シヒ〉 波にのまれる なにかが遠くにあると 幻のように幻を 鑿と槌で妣たちは信じ 〈シライワ様ニ コウコウト〉 千の夏を彫りつけ 百年ひと夏 〈浜ヒルガオノ世...