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同じ不育症ですから卵(染色体異常)と子宮内環境の原因によることは同じですが、その違いには、3つあります。1つ目は失う時期の違いです。 (ごく初期の不育症では予定生理日前後までに失う!)2つ目は子宮内環境の原因の出現率の違いです。 (ごく初期では生殖免疫系の原因が多い!?)3つ目は卵の染色体異常(運命...
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卵(良好胚)を何回も子宮に戻しているのに、なぜ育たないのでしょうか?胎のう(赤ちゃんの入る袋)が見えるまでは(2回以上)育っていれば、それは 「不育症」 です。妊娠反応が出る前、あるいは胎のうが見える前に流れてしまっていれば、それは 「ごく初期の不育症」 と言えます。「着床障害」とは 「ごく初期の不...
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「不育症」と「着床障害」の原因は、大別して、ほぼ偶然的(運命的)な卵の異常(染色体異常)か、ほぼ必然的な子宮内環境の異常(体と心)のふたつです。多くの場合、ひとつの原因で、今までの流産と移植不成功のすべてを説明できません。最初は偶然的な原因であっても、子宮内への化学的物理的ストレスと、心への心理的ス...
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2回以上、連続して流産・死産した状態が「不育症」と言われています。出産後の場合でも同じです。3回以上、体外受精による良好な胚(卵)を移植したのに妊娠しないか化学流産に終わった状態が「着床障害」と考えられています。約1年間、避妊せずに性生活を行っているのに妊娠しない状態が「不妊症」と言われています。...
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「私は不育症ですか?着床障害ですか?」あるいは、「化学流産は、流産ではないのですか?」という、ご質問を最近、よく受けています。なぜ、わかりにくいのか。それは、「化学流産」の医学的な解釈にあります。「化学流産」は、化学的流産、化学妊娠、または、生化学妊娠とも呼ばれています。最近の国際学会では、bioc...
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2012年7月の欧州ヒト生殖会議のなかで、着床障害について、イギリスの研究機関から下記の内容の発表がありました。着床障害の定義として、1. 子宮内に胎のうが見える時期まで妊娠継続ができない。2. 少なくとも合計4個の卵(受精卵)を移植しても失敗している。3. 少なくとも合計3回移植(新鮮、凍結卵)しても失敗している。4. すべて質の良い卵を移植している。5. 年齢は40歳未満である。という5つの項目を満たしたとき着床障害とすることが提案されました。着床障害の原因は、卵(受精卵)か子宮(内環境)であり、卵は、エンブリオロジストの技術に左右される。子宮は、ドクターの技術に左右される。子宮内側に発育...