抜けるような青い空の下、美術同好会の会員12名が、京都国立近代美術館に集まりました。平安神宮の大赤鳥居が、青空に映えます。 ドイツ第4の都市、ケルン市が運営するルートヴィヒ美術館は、20世紀から現代までの美術作品に特化した世界有数の美術館です。その優れたコレクションは、市民からの寄贈をもとに形成されてきました。本展覧会では、館名に名を冠するルートヴィヒ夫妻をはじめとするコレクターたちに焦点を当て、ドイツ表現主義や新即物主義、ピカソ、ロシア・アヴァンギャルド、ポップ・アートなど、絵画、彫刻、写真、映像を含む珠玉の152点が紹介されていました。 ピカソの大作も含めた作品の数々、カンデンスキー、 クレー、エルンストなど20世紀初頭の名作の数々は、素晴らしいものでした。20世紀後半の現代アートは大作ですが、なかなか難しいですね。 鑑賞後は、八つ橋で財を成し作られた「西尾八つ橋の里」で昼食です。 数寄屋風書院造りの建物には、国産拇材(ぼざい=ツガ)が使われ、襖の取 手や釘隠しにも独創的な金物が施され、大きなガラスは手作りの素晴らしいものでした。12名貸し切りの部屋でいただいた「八つ橋の里御膳」天ぷら付き2500円はお値打ちで舌鼓を打ちました。 お腹が満たされた後は、お隣ある「聖護院門跡」を訪ねました。 門跡寺院とは、代々の皇族や貴族などが住持する格式の高い寺院のことです。 門跡として明治まで代々皇族や摂関家が門主(住職)を務め、時の天皇 の仮御所ともなった格式高い寺院であり、本山修験宗の総本山。それを 証明するかのように、境内は狩野派による豪華絢爛な障壁画に彩られて います。 秋の特別公開の時期に恵まれ、ガイドさんの楽しい説明40分を聞き、大満足でした。帰りは、聖護院の横にある喫茶店で楽しいお喋りをして、京都を後にしました。