エンデの遺言 2009年2月21日バックナンバー
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「お金は老化しなければならない」というテーゼを第1次世界大戦後の時代にシルビオ・ゲゼルが投げかけています。(エンデの遺言P32)
目から鱗が落ちた思いでした。この世で不滅のものはない。しかし、現在の貨幣経済は違う。金貨・銀貨のように貨幣自体に価値があったものから、紙幣に移り、その紙幣も金本位制から離れ、その貨幣自体は、経済で流通するモノという売買の対象が消費されてなくなった後にも紙幣という貨幣はなくらなずに残る。この矛盾がいつの間にか、お金の単位という数字が人々の生活の裕福を左右し、自然の摂理を壊しはじめたというもの。
エンデに影響を与えたゲゼルですが、もう1人が、ルドルフ・シュタイナーだそうです。 シュタイナー教育として知っていた人ですが、社会改革としての社会有機体三層論を唱えていたとは知りませんでした。
ゲゼルとシュタイナーは同時代を生きています。ゲゼルが時とともに価値が減る「自由貨幣」を提唱し、シュタイナーが「老化する貨幣」を提唱しています。(エンデの遺言P74)
永遠に価値が変わることがないと考えられていたお金にある種の限界を持たせようとした。そのお金のあり方を変えることから、経済をとらえ、変えようというのが2人の共通したねらいといえるちうことです。(エンデの遺言P75 )