Tile
物を購入した後、説明書を読むことから始める方や箱を開けてすぐに操作のできる方がいます。
最近のデバイス、例えばiPhoneはバージョンアップが可能で、自分のニーズに応じてアプリを取り入れ、パーソナライズ化されてきています。そういうデバイスに対して前者の始め方を好む方にとっては“私には複雑すぎる”と性能に魅力を感じるも実際に使うのを諦めてしまいます。また、 根本的な操作は変わらなくてもインターフェースが変わるだけで戸惑う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
使用目的が絞られてきているこのIoT時代。一つのデバイスで多数のニーズに応える、というよりもユーザーのやりたいことそのものがデバイスになっていることが多いと感じられます。
例えば、紛失防止ガジェットTile。日本では未販売ですが、紛失時にアラートを連動のアプリから鳴らしたり、ソーシャル探知機能を使った他のユーザー端末との通信により探し物の位置情報確認ができるというものです。初期設定も使い方もとてもシンプルでしたが、その分ユーザーがどこでどう使うかというスケールが広がります。そうなってくると、個々へのサポートに視点が置かれるようになり、カスタマーサービスやヘルプへの簡単なアクセスがとても大切になってくるのではないかと思います。
シェアエコノミーで共有されるモノやサービスは特に、使い始める事に、慣れる事に時間をかけていては成り立ちません 。 そういった点でもメインの機能を取り巻く説明や設定のシンプル化と個々のニーズに応えられるカスタマーサービスの提供が必要です。
高齢化がますます進むなか、複雑な設定や、難しいマニュアル が高齢者のIT苦手意識を呼ぶ原因だったとも言えます。性能に魅力を感じているのだが使いこなせなく、初期設定に2万円をかけてショップで設定してもらうというデバイスをそもそもユーザーフレンドリーと言えるのでしょうか。シンプルな機能性、ターゲットと使用目的の明確さ、そして必要な時に手の届くカスタマーサービス、が幅広いユーザーの経験に大きく反映するポイントだと思いました。
By Erina Sugita
#4 Issue
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投稿日 2016-07-17 06:35
ワオ!と言っているユーザー