現代の自分、暴走する現実記録

不安と緊張の朝でした、朝食は食べれたんですけど高校や中学の時と違う何かがあって朝からちょっと気分が良くありませんでした。バスで送り迎えして貰って学院に着き教室で待機していると先生が来て初めての勉強。光の角度や見方など紙のサイズやいろいろな事について勉強しました、ですが私にはまだ難しく理解出来ないところもありましたが何とか楽しく学べました。漫画について紙などまず使う物も学習する、確かに大事だと思います。二時間目はイラストを描くと言うことで自由に描きました、だけどやっぱり自分ではあまり描けないのでちょこちょこ描いていました。みんなの絵を見ると上手いなぁって思いましたね（笑）自己紹介も描いて終わり、しかしどんな授業だったのだろう？見極めるのかなとちょっと思った。二時間授業が終わると昼食の時間になり家にあった余っていたおにぎりとお茶で昼食にした。食べ終わるととりあえず教科書を読んでいました、５０分ぐらいの休憩でその後はペンを使った練習でした。定規を使って線をひいたり太い線から細い線を引いたり、簡単そうで難しい作業でした。ペン先をインクにつけて描いてみる、いかにも漫画ぽくていいよね（笑）ペンの使い方が分かるようになり勉強になりました。あ、ライターなのですがペン先の油を蒸発させるために少しあぶることに使いました、多分漫画を描く生活になるんだった絶対やるかもしれませんね。その後はまた紙を使った授業と先生の話や定規を使った授業など「漫画」と言うより「美術」的な授業を受けました、やはり漫画を描くには背景も描かなきゃいけないから美術も上手くないとダメなんだなと思いましたね、やばい私は中学や高校の頃美術あまり得意じゃなかったよ（汗）

授業が終わると先生に明日持っていく物を聞くために二人で話し合いました、先生は優しくて今日の授業について「ついていけないかもしれない」と言ってしまったけど先生は優しかった、あんなに学校内で優しくしてくれたのは高校時代の恩師のあの時以来かもしれない。恩師の事と今の事と不安で先生の前でぽろっと涙が出た、授業が終わって気が緩んで出たのかもしれないけど。正直授業は「楽しい」んだけど不安で仕方なかった、文字通り「ついていけないかもしれない」で初日からレベルが高くて分からないところが沢山あった。他の人もそうかもしれないけど私は制御しきれなくて先生につい言ってしまった。まぁ今更言うんだけど・・・

私は耳、聞こえないんだ。

一応聞こえるように手術して人工内耳と言う物を付けて多少は聞こえるようにしているんだけど聞き取れなくて聞こえない時も時々あるし聞き取れなくなって大事なことも聞こえなかったらもう後で聞くしかない。それがちょっと重かったりするんだよね、聞こえている人に対して迷惑になると思ってしまうし自分自身にもそう言うコンプレックスもある。はっきり言ってそんな身体になった自分が憎い、死にたかったね。だけど生きている、なんでだろう？小学生の頃は普通の人間だったのに今は障害者になってしまった。小学生の頃は何とも思っていなかったけど成長するにつれてどんどん考えが変わってきた、機械を付けている自分の容姿が嫌でだからと言って付けないと聞こえない、最悪な出来事だよ。だからそのことを先生に全て話した、先生はそれでも私にティッシュを出してくれて励ましてくれた、「そんな事は気にしないで良い」と言われたけど過去にも何回も聞いたんだけどこの時が一番いろいろな物が溢れてきた、こんな事で悩んでいる自分がバカらしいかもしれないと考えてしまうほど先生は満面の微笑みで見てくれた。私は先生にお礼を言って帰った、今日の授業は人生といろいろな物にぶつかった日だった。耳が聞こえない私、知っている人は知っていたと思うけど知らない人、どう思いますか？

迎えのバスの中でいろいろ考えました、私は耳は聞こえないけど目も見えるし身体も動く、それだけでも有り難いのかもしれない。私は耳を失ったけど目生きている、だから漫画を描きたい。たったそれだけかもしれないね。だけどそうもいかないんだよね、最初にあった物が失ったとなると認めたくないし人生が嫌になる。正直私もこの醜くも美しい世界を生きたいわけではないかもしれない。だけど生きるって何だ？知っている。知っている？知っている！そんな訳無い。でも現実にたくさんの人が生き、死んでいる。だけど私は無駄に死にたくないと思っている、耳が聞こえないから死ぬと言ってもただの親不孝だしろくなものじゃない。どうしたらいいのか・・・そんな考えで毎日生きているけど幸せになれるのだろうか？揺れたバスの中で考えていた。でも最終的には結果は・・・

生きよう、生きないと始まらない。