11月は乳幼児突然死症候群(SIDS)の対策強化月間。12月以降の冬季に発症しやすい傾向があることから、厚生労働省は毎年11月を対策強化月間として普及啓発を行っています。
倉敷市の広報誌でも、SIDSに関する子育てコラムが掲載されました。
?SIDSってどんな病気?
元気だった赤ちゃんがなんの予兆もなく眠っている間に亡くなってしまう病気です。
窒息等による事故とは異なります。
令和元年には全国で78人がこの病気で命を落としています。(1歳未満の赤ちゃんの死亡原因としては第4位)
?予防方法はあるの?
日本はもとより世界各国で様々な調査研究が行われていますが、原因の解明には至っていません。
予防方法が確立していないのが現状です。
予防法はまだ確立されていませんが、3つのポイントが発症率を低くするために重要というデータが示されています。
①1歳になるまでは仰向けに寝かせる
うつぶせ、あおむけのどちらでも発症しますが、うつぶせに寝かせたときのほうがSIDSの発症率が高いことが研究者の調査から分かっています。
医学上の理由でうつぶせ寝を勧められている場合以外は、赤ちゃんの顔が見えるあおむけに寝かせましょう。
睡眠中の窒息事故を防ぐ上でも有効です。
②なるべく母乳で育てる 母乳で育てられている赤ちゃんのほうがSIDSの発症率が低いということが研究者の調査から分かっています。
③たばこを吸わない
たばこはSIDS発症の大きな危険因子です。
妊娠中の喫煙はおなかの赤ちゃんに影響します。体重が増えにくくなったり、呼吸中枢にもよくない影響があります。妊婦さんや赤ちゃんの近くでの喫煙はやめましょう。身近な人の理解も大切です。
厚生労働省のHPでもSIDSについて掲載されています。
当院でもネオガードという赤ちゃんの呼吸状態を常に感知するセンサーを導入する等、赤ちゃんの命と安全を守るための取り組みを行っております。
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