急逝した同志の親御さんを、朝から空港へ送る。発券やら預け入れやら、まぁ慣れてりゃ手早いからな。 少しでも楽して貰わないと。 今日に至っても全く実感沸かず、頭では亡くなった事実を理解しているのだけど、気持ちがついていってない。現実感無さすぎて、悲しいという感情が全く表面化しない。 俺、冷徹人間か? そう思うほど、悲しいという感動が欠落してる。 同日、会社員時代のレーサーが訪ねて来てくれた。わざわざ足を運んで頂く訳だから、本当に有難い。 まして、二輪四輪の話を出来る相手。 大好物の話題だから、こちらから一方的に話をするばかり、、。 あぁ、しまった、嬉しすぎてリミッターが効かなんだ… でも、本当に嬉しかった。 人とのつながり、共感出来る喜び。 だから更に思う。 なぜ、死んでしまったのか。 辛いなかでも、こんなに嬉しい事だって人生にはやって来るじゃないか。 そんなつながり、喜び、何処かへ落としてしまったのだろうか?