石鹸とはナニ?
2月
28日
石鹸は、当たり前のように我々の毎日の生活で使っていものですが、人類最初の石鹸は、祭壇で動物を焼いたときに落ちた油脂と木の灰が偶然作り出した「汚れを落とす不思議な土」だったそうです。
現在使用している石鹸は、ごく単純な自然現象でも作り出すことができる、油脂をアルカリで鹸化してできる物質のことをいいます。
一般的には、白い固体の石鹸のことを「せっけん」と呼ぶことが多いですが、本来「せっけん」が意味するものは、脂肪酸ナトリウムと脂肪酸カリウムのことです。
現在の石鹸には、固形・液体・粉末・パウダーなど、さまざまな形状が存在していますが、正式に石鹸と呼ばれるものは、容器に「脂肪酸ナトリウム(脂肪酸 塩)/脂肪酸カリウム/石鹸素地(石ケン用素地)」のいずれかの表記がなされているものです。
石鹸は、工業的に大量に合成・使用されている「界面活性剤」であるため、油などの汚れを洗浄する力を持っています。
界面活性剤は、細菌の細胞膜やウイルスのエンベロープを破壊するため、一部の病原体から身を守るのに有効です。
一般的な石鹸は、水を溶媒とし、溶かして使用されます。