株式投資における3大リスク
8月
21日
古くは、日本のハブル崩壊、新しくはリーマンショックなど経済危機において、株価が急落して大きな損失を出した投資家は、ハイリターンの裏には必ずハイリスクがあることを骨身に滲みて経験していることでしょう。
その一方で、ローリスクローリターンと言う言葉があるように、あまり欲を出さずに着実に資産運用すれば、それだけリスクは少なくなりますが、得る利益も応分に少なくなります。
このように、投資におけるリスクは、程度の差こそあれリターンとは表裏一体の関係にあります。
株式投資におけるリスクを知れば、このリスクを軽減、あるいは、回避する確率もそれだけ高まります。
株式投資のリスクには大きく分けて3つあります。
一つは株価が下がる値下がりリスク(価格リスク)です。
株価は上がることによって売却益(キャピタルゲイン)を得られますが、その一方で、株価の下落によって損失を出す可能性が常にあります。
例えば、2,000円で買った株が、1,000円に値下りした時点で売れば、1,000円の売却損(キャピタルロス)が発生します。
また、株価が下がったために、売らずに持ち続けていれば、当面、損失は出ませんが、値下りが続けば、さらに大きな売却損を強いられる恐れがあります。
このような状態を値下りリスクといいます。
次に、流動性リスクは、株を現金に換金するまでのリスクです。
株は売ることができなければ、現金化することはできません。
取引量の少ない銘柄は、売りたいと思っても、すぐに買い手が出てこないことがあります。
それにも拘わらず、どうしても売りたい場合には、売りたい値段よりも安い価格で売らざるを得なくなります。これを、流動性リスクといいます。
最後の倒産リスク(信用リスク)は、文字通り、会社が倒産して無くなる場合のリスクです。この場合、株券の価値はゼロとなり紙くずとなります。
倒産した会社は、上場廃止となり株券の売買ができなくなってしまいます。
これを、倒産リスクといいます。
ただし、会社が解散した際に残った財産を分配してもらえる、「残余財産分配請求権」がありますが、これは、あくまでも財産が残った場合です。
現実は、負債を返済した後には財産は殆ど残っていない場合が多いため、余り期待はできません。