アロマテラピーとは?
8月
20日
「アロマテラピー(芳香療法)」は、植物の持つ香りや成分を利用して、心や身体のトラブルを解消しようとする自然療法です。
その手段としては、芳香浴や沐浴、吸入、湿布、トリートメント(マッサージ)などがあります。
アロマオイル(精油)の原料であるハーブは、古くは、エジプトのミイラ作りに防腐剤として利用されていたとされていますが、現在でも、アロマテラピーは立派な医療行為であり、アロマテラピーに使用するアロマオイルの処方は医師に限られています。
アロマテラピーが心身に作用するメカニズムは3通りあります。
■嗅覚によるもの
芳香浴や沐浴をすることによって、香りの分子が鼻の奥に到達すると、嗅覚を司る嗅神経は、人間の本能や情緒をコントロールしている大脳辺縁系へ信号を送り、さらに視床下部へと信号が伝わります。
これによって、鎮静作用のある香りが自律神経系、ホルモン系、免疫系へ働きかけて、心と身体がリラックスします。
■吸入による作用
アロマオイルの成分は、呼吸と共に鼻の粘膜から血液に吸収され、さらに、呼吸により肺へ入ると、痰をきったり咳を鎮めるなどの局部効果が期待できます。
■経皮作用
沐浴、湿布、トリートメントなどによって皮膚の表面から吸収されたアロマオイルの成分は、真皮にある毛細血管を通して血管やリンパ管に入り、全身を巡って作用します。