ベッドと和布団、どちらが体に良いのかと問われても、明確に答えることはできません。それぞれの良さがあり一長一短があるからです。
ベッドの良いところは、腰や足に負担が掛からず起き上がれ、布団を上げ下げする必要がないがないので、特に、高齢者にとっては寝起きが楽になります。
また、床から距離があるため、ホコリが届きにくく、ダニも上がってきにくい。冬でも床の冷えが伝わりにくいことも健康面ではプラスでしょう。
さらに、体に合ったクッションを選ぶことにより、寝姿勢を安定させることができます。
一方、和布団は、持ち運びが簡単で、押し入れに収納することによって部屋のスペースを確保できる。床に直に敷くため、落ちる心配がないので、安心して寝ることができる。
寝るスペースを広く取ることも自由にでき、布団を敷けばその場を寝室にできるなど、寝る環境を選ばないなどのメリットがあります。
これらは、使う人の健康状態や住まいの環境によって感じ方が違うことから、使用する本人が、良いと感じたものを選ぶしかありませんが、身体への影響や健康面という観点からみると、ベッドの方が良いかもしれません。
ちなみに、日本では、ベッドと和布団の利用者数はだいたい同じですが、40~50代の人は、ベッド派か多いそうです。