高齢者は低栄養に注意
7月
19日
高齢者にとって、1日回の食事は大きな楽しみですが、栄養バランスの悪い食生活を送っていると、低栄養になりやすくなります。
特に、若い頃に、副食が少なく、主食(ご飯)中心の食生活を送っていた高齢者が、未だにその習慣を引きずっている人も多く、また、粗食の方が健康に良いと考える傾向があるため、淡白な食べ物を好む傾向もあります。
そのため、乳製品や肉類等のタンパク質、油脂類などが不足しがちとなります。
また、高齢になると体を動かすことが少なくなります。そうすると、腹が減らないため、食事の量が少なくなります。
そして、感覚機能が低下することによって、塩味や甘みの感覚が低下して、濃い味つけのものを好むようになり、これが、高血圧症を引き起こす可能性があります。
咀嚼や嚥下などの口腔機能の障がいや、合わない入れ歯をしている、痛みが伴うため、モノが食べられなくなったりします。
このような障がいがなくても、食べやすいものを好むようになり、固い物や繊維質の少ない物を避けて粥食を中心しがちになるため、それだけ低栄養の危険が高くなります。
低栄養にならないためには、高齢者と言えども、バランスの良い食事を心がけ、 1日約1,500kcal程度の食事が必要なのです。