葉酸は、妊娠を望んでいる女性や妊娠期の女性にとって摂取が欠かせない大切な栄養成分です。
葉酸は、ほうれん草の葉の部分に含まれている水溶性のビタミンB群の一種ですが、妊娠初期にこの葉酸が不足すると、赤ちゃんに二分脊椎などの先天性障害が起こる可能性があると言われております。
このため、厚生労働省は妊娠初期に積極的に摂取するようガイドラインを制定し、2002年からは、各自治体が発行する母子手帳に葉酸に関する記述が記載されるようになりました。
また、葉酸は細胞内で動脈硬化の危険因子であるアミノ酸・ホモシステインを、血中コレステロール値を下げるとされるアミノ酸・メチオニンに変換するのを助ける働きがあるとされています。
すなわち、葉酸を摂取することでホモシステインの産生を抑え、虚血性心疾患の予防に効果があるのではないかと期待されています。さらに、赤血球の合成や皮膚の粘膜の強化、口内粘膜の強化といった働きもします。
葉酸が不足すると、DNAの合成がうまくいかないため悪性貧血を起こしたり、口内炎や舌炎になりやすくなるといった症状が出ます。
葉酸は、ほうれん草、枝豆、アスパラガス、レバー、いくらなどに多く含まれていますが、体内に貯蔵しておくことはできないので、葉酸の効果を期待するには、こうした食品を毎日食べなければいけません。
しかし、日々の食事を通じて、葉酸の必要量を摂取することは難しいものですから、栄養バランスのとれた食事を心がけながらサプリメントで補うことをお勧めします。
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