ブランドが商品の選択にどのていど影響を与えるかは、評価能力のある消費者と無い消費者、評価が容易な商品と難易な商品とでは、機能ブランドが機能する程度は異なります。
そもそも、機能ブランドの存在基盤は、消費者が絶対的な尺度による商品の評価ができず、商品の選択や評価に対する不安感にあります。このため、その不安が大きい商品ほど、選択におけるブランドの影響は大きくなります。
一般に、高度な技術を要する商品などのように、消費者がその商品を評価するにあたって専門的知識や能力が要求される商品ほど、評価不安は大きくなります。
さらに、この評価不安は、高価格帯の商品や使用期間が長期にわたるなど、選択によって消費者に与える影響が強い商品ほど増幅されます。
その一方で、例えば医薬品のように、法律による規制がある場合や頻繁に購入する場合などは、逆に減殺されることになります。
すなわち、選択や評価不安の程度が大きければ大きいほど機能ブランドが購入の決め手となるのです。
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