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もの言う牧師のエッセー 再投稿

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第324話「 地域おこし協力隊 」
 
  昨年の暮れ、東京国際フォーラムで総務省が主催した「移住交流フェア」があり、20~30歳代のカップルや、1人でやってきた女性の姿が目についた。長きに渡る賃金が上がらないデフレ経済。若者の就職難や、いっぽうでは後継者不足に悩む地方自治体。そんな中、地方への移住や田舎暮らしが生き方の一つの選択肢になって久しい。この背景には2009年度に始まった「地域おこし協力隊」の影響も小さくない。
 
地方に移り住み、その地域で働く協力隊員を最長3年の任期で市町村が募り、国は報酬などとして1人当たり年400万円を補助。現在、約4000人が各地で活動し女性が4割近くを占め、20~30歳代が7割以上、約6割が地域に残って定住しているという。
 
農林業や観光などのほか、継承が難しくなった伝統産業の職人や訪問看護師として働く人もいるが、いっぽうで隊員を職員の下働きとしてしか考えていないブラックな自治体もあり、地域とのすり合わせをせずに募集し隊員が途方に暮れるケースや、若い女性が「嫁として定住してくれたらいい」と言われることも。要するに応募する人が“自分探し“や”自給自足への憧れ”など、ぼんやりした動機だとうまくいかない。
 
首都圏のIT企業などを経て、故郷の北海道に夫と生後間もない子供と一緒に移住した神宮司亜沙美さんは、最初の2年は地域の隠れた魅力を発掘しながら情報誌を発行しつつ人脈を広げ、昨年10月から雑貨や食品などの通信販売「北海道ローカルマーケット」を開始。「商品とそれに携わる人の物語を届けたい。」さらには「地方であっても女性がばりばり働けるような仕事を作りたい」と明確な目標を持ち奮闘中だ。
 
熊本県五木村の黒川麻里子さんは、2年あまり隊員だった後、何と村議選に出馬、「若者がもっと村政に関心を持ってほしい」と訴え、77票で7位当選したというから驚く。なるほど、もはや協力者としてではなく当事者としてという訳か。
地域も隊員も努力や熱意がないと何も始まらない。 
イエスは叱る。
 
「このように、あなたはなまぬるく、熱くも冷たくもないので、
 わたしの口からあなたを吐き出そう。」 
        ヨハネ黙示録3章16節。
 
何と強烈なお言葉だろうか。停滞した教会、冷淡な牧師、ただ来ているだけの信者などなど。だが覚えよう。イエスは体を張って私たち一人当たり無制限の恵みを下さり、それぞれの地域の「救いおこし協力隊」に加えてくれたことを。人々と関わり、福音の物語を届けよう。  
2018-2-24

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