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もの言う牧師のエッセー 再投稿

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第286話「 ライオンと赤ちゃんポスト 」
 
  米インド中西部カンドワの母子家庭に生まれた少年は、5歳の時、忍び込んだ列車で眠ってしまい、目が覚めると、列車は走り出していて約1600キロ離れたインド東部のコルカタまで運ばれた。少年は孤児院に入り、愛情溢れるオーストラリア人夫婦に引き取られ幸せに暮らしていたが、20代になった時、自分が何者なのかアイデンティティを確かめたくなり故郷を探す旅を始める。
 
列車に乗っていた時間と速度を計算し、コルカタからの距離を算出。話していた言語や記憶に残る寒暖差から地域を特定し、バーチャル地球儀ソフト「グーグルアース」で探索を続け、数年を費やしようやく自身が乗り込んでしまった駅で見かけた水道塔にたどり着き、ついに2012年、生みの母と25年ぶりに再会。その後、育ての母もカンドワを訪れ、3人で抱き合ったという。オーストラリア南部のタスマニア島在住のビジネスマン、サルー・ブライアリー氏が体験したこの実話は映画化され、「LION/ライオン 25年目のただいま」のタイトルで世界ヒット、日本でもこの春上映された。
 
同じ頃、親が育てられない赤ちゃんを匿名で預け入れる国内唯一の施設、熊本市の「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)が10周年を迎えた。昨年度までに125人が託され、内訳は 生後1カ月未満の新生児104人、1年未満の乳児14人、1年以上の幼児7人。その中で障害のある子が少なくとも11人、自宅や車中出産で生まれた子は57人という。
 
預け入れ後の行き先は、13年度末時点の101人の調査で、乳児院など施設30人、特別養子縁組29人、里親19人、元の家庭18人、その他5人だった。子供を手放し苦悩する母親たち、不条理に喘ぐ子供たち、救おうとする医師たち。子供にとって最善の選択なのかという葛藤は今日も続く。だが神は、子供たちと母親たちの両方を激励する。
「みなしごの父、やもめのさばき人は聖なる住まいにおられる神。
 神は孤独な者を家に住まわせ、捕われ人を導き出して栄えさせられる。」
                    詩篇68篇5-6節、
 
と。いっぽうで、全ての人たちも愛する人との別れを経験する。大切な故郷や仕事、ものや立場を失う人たちもいる。しかし、キリストを信じる者は決して一人になることはない。    
2017-6-3 

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