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もの言う牧師のエッセー 傑作選

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もの言う牧師のエッセー 傑作選
もの言う牧師のエッセー 傑作選
第344話「 ナタリー・ポートマンの乱 」
 
   映画「スター・ウォーズ」新三部作でヒロインのパドメ・アミダラで知られ、「ブラック・スワン」で、アカデミー主演女優賞を受けたオスカー女優であるナタリー・ポートマンさんはエルサレム生まれのユダヤ系アメリカ人。幼い頃より学業優秀で、名門ハーバード大学で心理学を修めた。出演した映画のアクションシーンでは代役を使わず自身でスタントをこなし、いっぽうで非常に礼儀正しいことで知られ、共演者や撮影スタッフ、裏方にまで挨拶を欠かさず、今やハリウッド女優を代表する正統派美女として呼び声が高い彼女は今年、ユダヤ人社会に貢献した人に贈られ、ユダヤ人のノーベル賞とも呼ばれる、イスラエルの「ジェネシス賞」の対象に選ばれた。
 
が、何と彼女は受賞式への出席を拒み、受賞を辞退した。本人のインスタグラムによれば、受賞式で同国のネタニヤフ首相と同席して彼を支持してると思われたくないと言う。ホロコーストを生き伸びた親族を持つ彼女は、暴力を憎み、「残虐行為に苦しむ人々」を痛めつけるのは、ユダヤ人の価値観に反すると考える。“残虐行為“とは、米国によるエルサレムへの大使館移転問題を巡る、イスラエルのパレスチナ人に対する一連の強行策であろう。イスラエル側は、パレスチナ人のデモ鎮圧に実弾を使ったとも言われ、「最近のイスラエルの出来事に苦しみを感じている。」
 
いっぽうでイスラエル当局はポートマンさんに対し、同国に対するボイコット、投資引き揚げ、制裁を呼びかけるBDS運動に加担していると非難。しかし彼女はこれをきっぱりと否定。「私は、暴力と腐敗、不公平、権力の乱用と対決しなければならない」と一歩も引かず、イスラエル人であれ、パレスチナ人であれ、「我々は、あらゆる暴力を恥じ、すべての子供の死を、自分の子供のように悼むべきだ」。 ほれぼれするような彼女の天晴れな態度を見て、
 
「剣よ。目をさましてわたしの牧者を攻め、
 わたしの仲間の者を攻めよ。」 ゼカリヤ書13章7節、
 
と預言した、今から約2500年前の預言者ゼカリヤを思い出した。これは、神に逆らい滅亡したイスラエルが、神の憐れみによってイスラエルを再建したものの、再び堕落し滅亡への道を進みつつある時に、勇者ゼカリヤによってなされた痛烈な一撃である。ちなみにこのゼカリヤはこの後イスラエル人に恨まれ殺された。今年はイスラエルの建国70年。しかし数千年前から続く彼らの不信仰は今日も同じだ。だが望みはある。それらは聖書では想定内であり、やがてキリストが帰還し全ての暴力に決着をつけるから。              
2018-7-14

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