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もの言う牧師のエッセー 再投稿

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274話 「飯田中佐」
 
昨年の末、安倍信三首相は旧日本軍による真珠湾攻撃の犠牲者を慰霊するために米ハワイを訪問。これにより、真珠湾攻撃から75年、日米両首脳による公式訪問が実現した。現地では沈没した戦艦の真上にある「アリゾナ記念館」以外にも、安倍首相は複数の慰霊施設を訪問したが、その中に真珠湾攻撃で戦死した飯田房太中佐(当時大尉)の記念碑があった。
 
燃料タンクが被弾して帰投が叶わなくなった彼は、隊員らに手信号で「ワレ燃料ナシ」と伝えて下方を指差し、さらに「攻撃続行」を指示した後、機を垂直にして燃え上がる格納庫に突入して戦死した。問題はその後である。感銘を深く受けた米海軍は飯田中佐の勇気と献身を称え、敵であるにもかかわらず彼の遺体を拾い集め基地内に埋葬、記念碑まで建立、それは現在まで丁重に維持・管理されている。昨年夏のオバマ大統領による広島訪問同様、安倍首相からの謝罪はなかったが、かつての敵同士による和解の姿が垣間見られた。
 
聖書には大勢の勇士が登場するが、中でも今から3000年前のダビデ王と、彼の周囲にいた「ダビデ30勇士」は豪傑揃いで知られる。その中の一人でダビデ直属のボディガードであったベナヤは、名高い巨人を倒したり、ほら穴の中にいたライオンを打ち殺したりした勇士であったが、実は彼の部下である親衛隊のケレテ人たちはイスラエルの宿敵ペリシテ人たちであった。しかし、
 
「ダビデ王は、祭司ツァドクと預言者ナタンとエホヤダの子ベナヤ、
 それに、ケレテ人とペレテ人とをソロモンにつけて送り出しました。」
                 第一列王記1章44節、
 
とあるように、かつての敵の頭領であったダビデを献身的に守護し、彼がクーデターなど様々な事件に見舞われた際にも彼につき従い、やがて彼の子であるソロモンを初めとする歴代の王たちをも補佐していくのである。このダビデとケレテ人たちの関係こそ、後に登場する「平和の君」イエスの予表であると言っても過言ではない。
謝罪は難しい。だが、まず和解し、支え合うことは出来る。日米両国が心からキリストを信じ、共にイエスのために働けることを今日も祈る。               
2016-2-10

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