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牧師、バイカー、鮨職人として。。。シェア from LA   

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第60話 ホーリーグラウンド篇 
②「無期懲役を食らった男 前編」  

  刑務所から様々な出所者たちを受入れて来たホーリーグラウンド教会。私が訪ねたその日、出所して間もない40歳の男性がいた。彼の名はヘクター。彼も厳しい信徒クラスをパスし、教会のルールに従いつつ教会の寮で暮らす温厚な会員だが、元殺人犯だ。

彼は20代の頃、大リーグのエンジェルズやディズニーランドで有名なアナハイム市でメキシコ系ギャングとして暴れていた。ある日、彼のGF(彼女)が敵対するギャングメンバーにレイプされ、頭にきた彼は相手の家に殴り込みレイプ犯を射殺した。普通なら逃走するが「アホだから」帰宅したところ、あっさり逮捕され地元オレンジ郡シェリフ本部にあるサンタアナ拘置所の巨大施設にぶち込まれた。ちなみに彼は“既婚者”だ。若さもあって本人いわく”絵に描いたようなアホ“な彼が考えることはただ一つ、「ここから出たい!」

拘置所の巨大施設内には大勢のギャングがいて皆 同じことを考えており、そのため“施設内の礼拝堂“で日曜に開催される礼拝はいつも満員盛況で、安易に出所を願う収監者たちが祈りを捧げる。「神さま!ここから出してくれ! そしたら何でも言うことを聞く!」などと。「ホンマにアホやった」と笑うヘクター。

不倫したあげく人殺しまでやっておいて「すぐに出所したい」などと いい加減で身勝手な祈りをしていた彼だが、礼拝の最中に突然、「ホンマに何でも わたしの言うことを聞くのか?!」という声を聞いたと言う。聖霊の声なのだろう。わけが分からずに当惑していると、続けて、「そこから出たければ己の罪を認めよ!」と次の言葉が。つまり罪状を認めろということ。なので彼はそうしようかと思った。「出たい」から。

「バカな!! 何をふざけたこと言ってんだ! お前は殺人犯なんだ。罪を認めたりなんかしたら、一生のあいだ出て来れんぞ!!」 担当弁護士は激怒した。周りの者たちも呆れ返った。減刑嘆願しないといけないのに容疑を認めるなどとは。ヘクターは悩んだ。「もし彼らの言うことが本当なら、俺は一生 塀の中かも知れない。。。」 しかし「神の声」は日増し大きくなっていく。要は神を信頼するか、人を信頼するかだ。そしてついに決めた。「神を信じ、罪を認めよう。どんな刑であっても。。。」 判決はもちろん「無期懲役」。ヘクターは神が示す道を選んだのだ。そこから信仰者としての壮絶な戦いが始まった。。。

「神の国とその義とをまず第一に求めなさい。
 そうすれば、それに加えて、これらのものは全て与えられます。」  
              マタイの福音書6章33節
3-24-2022            つづく。。。

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