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もの言う牧師のエッセー 再投稿

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もの言う牧師のエッセー 再投稿
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第362話「 スーパーボランティア 」
 
    8月半ば、山口県周防大島町で3日間行方不明だった2歳の幼児、藤本理稀ちゃんを、大分県日出町から軽ワゴン車で駆けつけた78歳のお爺ちゃん、尾畠春夫さんが発見した。しかも捜索隊150人が3日間かけても見つからなかったところを、彼は捜索開始たった20分後に見つけてしまい、日本中が驚愕した。彼の経験によれば「子供というのは上へ上へ登りたがる」そうで、悲劇的な結果を想定したからか、側溝や川などを中心に捜索していた捜索隊と明暗が分かれた。
 
聞けば尾畠さん、東日本大震災をはじめ、2年前の熊本地震、先月の西日本豪雨など、多くの災害や事故で人助けに駆けつける、その筋では有名なボランティアのベテランだそうで、今や時の人となった彼の自宅にはひっきりなしにメディアや住民たちが押し寄せ、「スーパーボランティア」は今年の流行語大賞候補にもなった。
 
理稀ちゃんを家族に引き渡した日、祖父から風呂を勧められたが、「 私はボランティアだから、そういうのはもらえません」と断った。軽ワゴン車に食料や水、寝袋などの生活用具を積み込み、助ける相手側に迷惑をかけない。「自己完結するのが真のボランティアだ」と言い、活動費は自分の年金から捻出する。
 
66歳の時、無人駅やテントに泊まりながらたった3ヶ月で九州最南端から北海道の稚内まで縦断。74才の時にも本州を徒歩で1周し、現在も1日8kmを歩く健脚の持ち主だが、近所の人によれば、現役時代から通学路の草刈や、登山道の修理などをする“根っからの善意の人”だそうだ。 聖書には
 
「善を行なって、愚かな人々の無知の口を封じることは、神のみこころだからです。」
        第一ペテロの手紙2章15節、
 
とあるが、今や一億総クレーマーの観がある自分の事しか頭にない人々が蔓延する日本社会にあって、尾畠さんの善行は痛快で久しぶりにスカッとした。地道に研鑽を積み、出来ることを積み重ね、“スーパー”なキリスト者を目指したい。   
2018-11-15

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