記事検索

フリースペース

南加聖書教会ホームページ: http://wdx.socalbiblechurch.com/ 南加聖書教会フェイスブック: https://www.facebook.com/SoCalBibleChurch/

もの言う牧師のエッセー 再投稿

スレッド
もの言う牧師のエッセー 再投稿
もの言う牧師のエッセー 再投稿
第345話「 ハイブリッド独裁 」
 
  3月11日、中国の全国人民代表大会(全人代)は、“2期10年”と規定される国家主席の任期制限を撤廃する憲法改正を承認し、これにより任期が2023年までの習近平国家主席の長期政権が可能となった。“皇帝”の誕生である。同時に全人代は「国家監察委員会」を新設し、これを国務院(内閣)や軍、最高人民法院など司法機関と同列に位置づけたが、これはかつての古代中国において、皇帝直属で地方を巡察し官吏の不正を暴いた「監察御史」を想起する。“習皇帝“の尖兵となって同委員会は腐敗摘発を進めるのか。
 
と言っても伝統回帰だけでなく、巧みにI Tを統治能力に繋げていることが中国の特徴で、欧米では「デジタル共産主義」「デジタル独裁」となどとささやかれ始めた。全国の都市部では人工知能(AI)内臓の2千万台以上の監視カメラが設置され、これが衛星利用測位システム(GPS)や顔認証システムを通して犯罪者データベースとリンクしており、事件の際には警察官が直ちに居場所を特定し駆けつけるなど、希代の国民監視システムの構築を可能にしつつある。
 
悪いことばかりではない。14億人の情報を一元管理し、医療や年金など社会サービスを充実させ、前述のような犯罪の摘発、税金の効率的な運用も可能だ。毎日新聞専門編集委員の坂東賢治記者は、「中国的で、共産主義の要素を持ち、さらに情報技術を取り入れたハイブリッドで効率的な独裁体制」と表現したが正に言い得て妙である。 聖書の最終章には、“獣” と呼ばれる世界を統一する超独裁者が終末に登場することが記されており、人々はその獣を崇拝し、
 
「『だれがこの獣に比べられよう。だれがこれと戦うことができよう。』と言った。(中略)それから、その獣の像に息を吹き込んで、獣の像がもの言うことさえもできるようにし、また、その獣の像を拝まない者をみな殺させた。また、小さい者にも、大きい者にも、富んでいる者にも、貧しい者にも、自由人にも、奴隷にも、すべての人々にその右の手かその額かに、刻印を受けさせた。また、その刻印、すなわち、あの獣の名、またはその名の数字を持っている者以外は、だれも、買うことも、売ることもできないようにした。」       
ヨハネの黙示録13章4,15-17節、
 
とあるように、その独裁者は圧倒的軍事力と人望を持ち、A I やネットワークを駆使して人々をがんじがらめに支配する様が描かれている。長らく荒唐無稽なフィクションと思われていた同書の恐るべき未来像が今や現実のものとなりつつある。だが心配することはない。実にそのような時にキリストは帰還し、彼を心から信じる者をたちを救われるのだ。その日に備え神を畏れ、聖書を学び、善に親しもう。 
2018-7-21

ワオ!と言っているユーザー

  • ブログルメンバーの方は下記のページからログインをお願いいたします。
    ログイン
  • まだブログルのメンバーでない方は下記のページから登録をお願いいたします。
    新規ユーザー登録へ