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  • もの言う牧師のエッセー 再投稿 

もの言う牧師のエッセー 再投稿 

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もの言う牧師のエッセー 再投稿 
第335話「 山川兄弟 」
 
  戊辰戦争で敗れ、新政府から逆族として徹底制裁を受け、徳川親藩23万石から厳寒不毛の斗南藩8000石へと強制移住させられ、辛酸をなめた旧会津藩には2人の天才がいた。山川兄弟である。兄の浩は当時23歳の若さながら名うての軍師で洋式兵器にも明るく、維新の戦闘では余すところ無く能力を発揮。中でも包囲された会津若松城に伝統芸能の獅子舞を先頭で舞わせながら入城するという鮮やかな電撃作戦には、敵軍である薩長からも惜しみない賛辞が送られた。弟の健次郎はその頃14歳で白虎隊で奮戦し、あまりにも優秀なため戦後にアメリカへの国費留学生に選抜され、イェール大学で物理学の学位を取得して帰国、後に東京帝大総長などを歴任した。
 
今年で「明治150年」。安倍首相は1月22日の施政方針演説で山川健次郎を引用し、「明治政府は、国の未来のために、彼の能力を生かし、活躍のチャンスを開きました」などと語り、政府は“150年“記念事業への熱意を隠さない。
 
さて、江戸時代には3000万人台だった人口が1900年には4384万人、明治改元から99年後の1967年に一億人を越え、さらに140年後となる2008年の1億2808万人がピークとなり、明治に始まる近代化と工業化の歩みに比例した人口増が終わりを告げた。拡大拡張は過去のものとなり、未曾有の人口減少時代に突入した。にもかかわらず、それに対する具体案やビジョンは無く、改革は進まず、あくまでここまで敷いた150年のレールを伸ばして行こうとするのか。賊軍であった山川兄弟らが極貧と軽蔑の中で七難八苦に耐え大業を成し遂げた不屈の意志が今の日本にあるのだろうか。
 
「そのとき、いちじくの木は花を咲かせず、ぶどうの木は実をみのらせず、
 オリーブの木も実りがなく、畑は食物を出さない。
 羊は囲いから絶え、牛は牛舎にいなくなる。
 しかし、私は主にあって喜び勇み、私の救いの神にあって喜ぼう。」    
             ハバクク書3章17-18節、
 
これは滅亡前夜のイスラエルを嘆いた預言者ハバククの一節である。迫り来る危機を前に宴に講じる愚かなリーダーたち。我が身大事で弱者を虐げる社会。全く成熟しない幼稚なままの大人たち。実りは無く、僅かな望みも潰えようとする中、ハバククは希望の光を見た。それは遥か遠くに輝くキリストの復活による救いである。だから彼は喜べたのだ。今、私たちも見る。暗い日本を照らすキリストの救いの光を。                   2018-5-12

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